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The Wild Swansは、イングランド・リヴァプール出身のポストパンク・バンドだ。1980年、ポール・シンプソンがティアドロップ・エクスプローズ脱退後に結成した。ヴォーカルのシンプソンが唯一の固定メンバーで、編成はその後も何度も入れ替わっている。
バンドの始まりは1980年のリヴァプール。シンプソンは地元シーンの中で活動を続けながら、The Wild Swansを立ち上げた。1982年には、リヴァプールのレーベルZooからデビュー・シングル「Revolutionary Spirit」を発表している。
この曲では、エコー&ザ・バニーメンのドラマーだったピート・ド・フレイタスが資金提供、プロデュース、ドラム演奏まで担当したことが知られている。リヴァプール周辺のミュージシャン同士のつながりが、そのまま作品に反映された形だ。
一度解散した後、シンプソンはイアン・ブロウディとCareで活動する。その後、1986年ごろにThe Wild Swansを再結成した。1988年には1stアルバム『Bringing Home the Ashes』をShire/Warner Bros.から発表し、ポール・ハーディマンがプロデュースを担当している。
この時期には「Young Manhood」「Bible Dreams」といったシングルも出している。さらに1990年の『Space Flower』では、ブロウディに加えて、アイシクル・ワークス出身のイアン・マクナブとクリス・シャーロックも参加した。
The Wild Swansは、ポストパンクを土台にしながら、ポップ・ロック、インディー・ロック、ニュー・ウェイヴの要素を持つバンドとして紹介されることが多い。リヴァプールのポストパンク/ネオサイケデリアの文脈で語られることもある。
曲作りや編成の変化が多いバンドだが、シンプソンの歌とソングライティングが軸になっている点は一貫している。デビュー・シングル「Revolutionary Spirit」は、そうしたバンドの入口として今もよく挙げられる。
The Wild Swansの周辺には、エコー&ザ・バニーメンやライトニング・シーズなど、リヴァプールの重要なバンドの名前が並ぶ。参加メンバーにも、イアン・ブロウディ、イアン・マクナブ、クリス・シャーロック、レス・パティンソンなど、同地域のシーンを代表するミュージシャンが含まれている。
2009年には、シンプソンがレス・パティンソンらを迎えて「マークIII」として再々結成している。長く続いた人脈と再編成の歴史も、このバンドの特徴のひとつだ。
まず挙がるのは「Revolutionary Spirit」だ。リヴァプールの人脈が色濃く出たシングルとして知られている。アルバムでは『Bringing Home the Ashes』と『Space Flower』が中心になる。どちらも、シンプソンを軸にした編成の変化がそのまま作品の顔になっている。