Tony Allen

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Tony Allen

Tony Allenとは

Tony Allenは、1940年7月20日にナイジェリアのラゴスで生まれたドラマー、作曲家、ソングライターだ。2020年4月30日にパリで亡くなっている。ナイジェリア系の音楽シーンだけでなく、フランスを拠点にした活動でも知られている。

キャリアの始まり

Allenは独学でドラムを学び、最初はスタジオ・エンジニアとして仕事をしていた。若い頃からArt BlakeyやMax Roachといったアメリカのジャズ・ドラマーのレコードを聴いて技術を身につけたとされる。16歳頃にはVictor Olaiyaのバンドに参加し、その後Fela Kutiと同じ現場で活動を始めた。

Afrobeatの中心人物として

1968年から1979年まで、Fela KutiのバンドAfrica '70でドラマー兼ミュージカル・ディレクターを務めた。ここでAllenは、アフリカの多層的なリズムと、アメリカのファンクやR&B、ジャズの要素を結びつけた。ハイライフやジュジュのリズム感も取り込みながら、Afrobeatの基盤を作った人物として扱われている。

Fela Kutiが「Tony Allenがいなければアフロビートは存在しなかった」と語ったこともよく知られている。バンドの中でAllenが担っていた役割の大きさが、そのままAfrobeatの成立に直結していたことが分かる。

ソロ活動と共演歴

1979年にAfrica '70を離れた後はソロ活動へ移った。ソロではAfrobeatを軸にしながら、サイケデリック・ファンク寄りの作品も発表している。共演相手も幅広く、King Sunny Adé、Ginger Baker、Damon Albarnらと制作や演奏で関わっている。

1985年以降はパリを拠点に活動し、ダブ、エレクトロ、ヒップホップの要素も取り入れた。フランスのポップ・アーティストであるSébastien Tellier、Air、Charlotte Gainsbourgとも制作を共にしている。

音楽的な特徴

Tony Allenの演奏でまず目立つのは、手数の多さよりも、複数のリズムを噛み合わせる組み立て方だ。アフリカ由来のポリリズムを土台にしながら、ファンクやR&Bのブレイク感を接続している。ジャズのスウィング感もそこに入ってくるので、単純なロック寄りのビートとは違う動きになる。

ドラマーとしての存在感が大きい一方で、作曲家、ソングライターとしての仕事もある。Afrobeatを「ドラムが引っ張る音楽」として成立させた中心に、Allenの考え方があった。

影響と評価

Allenの影響は、ナイジェリア国内の音楽だけにとどまらない。Afrobeatそのものが、世界各地のファンク、ジャズ、ダンス音楽に接続されていった。その流れの中で、Allenのドラミングは多くのミュージシャンに参照されている。

Brian Enoが彼を「おそらく史上最も偉大なドラマー」と評したこともある。2020年に亡くなった際には、Afrobeatの生みの親としての功績をたたえる追悼が各地で広がった。

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