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Toots & The Maytalsは、ジャマイカ出身のレゲエ・グループだ。1961年にフレデリック・“トゥーツ”・ヒバートを中心に「The Vikings」として結成され、1962年にはコクソン・ダッドのもとで最初の録音を行っている。その後、グループ名は「The Maytals」に変わり、国際的なヒットを重ねた時期を経て、「Toots and the Maytals」の名義が定着していったとされる。
初期のトリオ編成は、トゥーツ・ヒバート、ヘンリー・“ラリー”・ゴードン、ネイサンエル・“ジェリー”・マティアスで構成されていた。バンド名の変化には複数の説があり、1972年ごろにプロデューサーの提案で現在の形になったとする情報がある一方で、1960年代のリリースですでに「Toots and the Maytals」の表記が使われていた例もある。
Toots & The Maytalsの音楽は、Funk / SoulとReggaeの要素をまたいでいる。中心にあるのは、トゥーツ・ヒバートの力強い歌唱だ。ソウル寄りの押し出しの強いボーカルを軸に、スカやロックステディからレゲエへ移っていく時期のジャマイカ音楽をつないでいったグループとして知られている。
レゲエの初期を語るうえで、このバンドの存在は大きい。1968年のシングル「Do the Reggay」は、当時ジャマイカで流行していたダンスを題材にした曲で、曲名の「reggay」が後の「reggae」というジャンル名の由来になったとされている。
グループは長い活動のなかで、ジャマイカ音楽の変化とともに作品を残してきた。2005年にはアルバム『True Love』でグラミー賞ベスト・レゲエ・アルバム賞を受賞している。さらに、トゥーツ・ヒバートの死後にあたる2021年には、アルバム『Got to Be Tough』が同賞を受賞した。
こうした受賞歴に加えて、レゲエという言葉の成立に関わる楽曲を持っている点でも、音楽史上の位置ははっきりしている。ジャマイカのローカルなダンスやリズムを歌に落とし込みながら、国際的なリスナーにも届く形へ持っていったグループとして見られている。
資料に挙がっているメンバーには、Andy Bassford、Toots Hibbert、Harold Butler、Paul Douglas、Henry "Raleigh" Gordon、Nathaniel "Jerry" Matthiasがいる。中心人物は一貫してトゥーツ・ヒバートで、彼の歌唱と存在感がグループの看板になっていた。
Toots & The Maytalsは、レゲエの初期形成に関わったグループとして参照されることが多い。スカ、ロックステディ、レゲエの流れをたどるときに、彼らの作品は外せない。特に「Do the Reggay」は、ジャンル名の由来に触れる楽曲として、今も音楽史の文脈で語られている。
トゥーツ・ヒバートは2020年9月11日、キングストンで77歳で亡くなった。グループ自体は、長い活動のなかでジャマイカ音楽の変化を記録するように作品を残してきた存在として、今も名前が挙がり続けている。