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Trikolonは、ドイツ・ニーダーザクセン州オスナブリュック出身のサイケデリック・ロック/プログレッシブ・ロック・バンドだ。結成は1967年で、キーボード奏者のHendrik Schaper、ベースのRalf Schmieding、ドラムのRolf Rettbergによる3人編成で活動していた。
Trikolonのルーツは、1966年頃のオスナブリュックで活動していたブルース・バンドBlues Ltd.にある。そこから音楽の幅を広げる流れのなかで、ブルースの枠を超えた実験的なサウンドへ移行し、1967年にTrikolonへ改名した。
この時期の背景には、イギリスのプログレッシブ・ロックやアメリカのジャズからの影響があったとされている。ブルースを土台にしながら、鍵盤を軸にした展開や即興的な要素へ向かっていった点が、バンドの出発点になっている。
Trikolonの演奏は、ブルースを基盤にしつつ、クラシックやジャズの要素を取り込んだものとして紹介されている。特にHendrik Schaperのキーボードが中心にあり、そこにベースとドラムが組み合わさることで、3人編成でも音の動きが多い構成になっている。
プログレッシブ・ロックの文脈では、こうした編成の小ささと、演奏内容の広がりが印象に残る。Trikolonの場合も、単純なブルース・ロックというより、曲の中で展開をつける方向に進んでいたことがうかがえる。
Trikolonの唯一のアルバムは、1969年の『Cluster』だ。この作品は、Schaperの兄弟Michaelの発案で、オスナブリュックの青少年会館「House Of The Youth」で行われたライブを2トラック・レコーダーで収録したものとして知られている。
録音後のポストプロダクションは加えられず、そのままプレス工場へ送られたという制作経緯がある。初回プレスは150枚ほどに限られていたとされ、かなり小規模な形で世に出た作品だった。
また、ジャケットはSchaperの兄弟と友人Ingo Petzkeによるミニマルなデザインで、タイトルの「Cluster」は、PetzkeがSchaperの鍵盤を手のひら全体で弾く奏法を見たことに由来する。
1971年、ベーシストのRalf Schmiedingが脱退すると、残ったHendrik SchaperとRolf Rettbergは、ギターのJürgen Jaehner、ドラムのAchim Luhrmannを迎えて4人編成になり、Tetragonへと改名した。Trikolonは、その前段階にあたるバンドとして位置づけられている。
Trikolonは、ドイツ初期クラウトロックの流れの中で語られることがあるバンドだ。活動期間や作品数は多くないが、ブルースから出発して、鍵盤を軸にした実験的なサウンドへ進んでいく過程がはっきりしている。