Walter Wegmüller

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Walter Wegmüller

Walter Wegmüllerについて

Walter Wegmüller(ヴァルター・ヴェグミュラー)は、1937年2月25日にスイスのベルンで生まれ、2020年3月26日に亡くなった画家であり音楽家だ。音楽面では、1973年のアルバム『Tarot』で知られている。

画家としての活動から音楽へ

ヴェグミュラーはもともと、独自にデザインしたタロットカード22枚の連作で注目を集めていた。この作品がティモシー・リアリーの目に留まり、そこからドイツのレーベル、オール・レコード主宰のロルフ=ウルリッヒ・カイザーへ紹介されたことが、『Tarot』制作のきっかけになった。

この流れを見ると、彼の音楽活動は一般的なバンド活動というより、絵画作品と思想、当時の実験音楽シーンがつながって生まれたものとして捉えやすい。

アルバム『Tarot』の内容

『Tarot』は、タロットの大アルカナ22枚それぞれをテーマにした楽曲で構成されたコンセプトアルバムだ。1973年にリリースされ、ヴェグミュラー名義では唯一のアルバムとなっている。

リリース形態も特徴的で、シルバーのボックスに2枚組レコードと、カラー印刷のタロットカードが封入されていた。音だけでなく、作品全体の見せ方まで含めて作り込まれている。

参加ミュージシャンと当時のシーン

レコーディングには、西ドイツのクラウトロック/コズミック・シーンを代表するミュージシャンが参加している。具体的には、アッシュラ・テンペルのマヌエル・ゲッチングとハルトムート・エンケ、ヴァレンシュタインのユルゲン・ドラーゼ、イエリー・バーカーズ、ハラルト・グロスコップ、さらに電子音楽家のクラウス・シュルツェやヴァルター・ヴェストルップらが名を連ねる。

この顔ぶれからも、『Tarot』が当時の実験的なロックと電子音楽の交点にあった作品だと分かる。録音の合間には、アッシュラ・テンペルの『Join Inn』のレコーディングも並行して行われたとされている。

音楽的な特徴

『Tarot』は、オカルト的なテーマと宇宙的なイメージを軸にした作品として語られることが多い。サウンドはインプロヴィゼーションを基調としていて、プログレッシブ・ロック、クラウトロック、スペース・ロックの要素が重なっている。

また、この作品は翌1974年に展開されるコズミック・ジョーカーズの諸作の原型のひとつとしても扱われている。実際、参加メンバーや制作環境を見ても、当時のドイツのサイケデリック寄りの実験音楽と強く結びついている。

Walter Wegmüllerの位置づけ

ヴェグミュラーは、ミュージシャンとして多くの作品を残した人物というより、タロットカードの連作と、その延長線上に生まれた『Tarot』で記憶される存在だ。画家としての発想がそのままアルバムの構造に反映されている点が、この作品の大きな特徴になっている。

1970年代前半のクラウトロック周辺を追うとき、彼の名前はかなり重要な位置に出てくる。音楽単体というより、当時のアート、スピリチュアルな関心、電子音楽、即興演奏が交わった場所に置いて見ると、ヴェグミュラーの役割が分かりやすい。

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