War

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War

Warとは

Warは、1970年代初頭に南カリフォルニアで始動したファンク/ソウル・バンドだ。ジャンル表記ではFunk / Soul、スタイルではFunk、Rhythm & Bluesに分類される。前身はR&Bカバー・グループのThe Creatorsで、のちにNightshiftと名乗った時期を経て、プロデューサーのJerry Goldsteinに見出されたことで活動が本格化した。

結成の流れには、元NFL選手で歌手活動もしていたDeacon JonesのバックバンドとしてハリウッドのクラブRag Dollで演奏していたことが関わっている。そこでGoldsteinが彼らを発見し、さらにEric Burdonの構想と結びついて、Eric Burdon & Warとして動き出した。

初期の活動とバンド名の変化

Warの初期は、Eric Burdonとの共同作業が重要な出発点になっている。Goldsteinの紹介でNightshiftとBurdonが接点を持ち、都市部の暴力や人種問題に向き合うバンドを作りたいというBurdonの意図のもとで活動が始まった。最初のアルバムに続いて1970年にも2作目のアルバムを発表したが、その後Burdonは離脱している。

その後のWarはUnited Artistsと契約し、自主的に作品を発表していく。初期作は大きな商業的成功にはつながらなかったが、活動を重ねるにつれて人気を広げ、1970年代半ばにかけて勢いを強めた。

代表曲と商業的なピーク

Warの代表曲としてよく挙がるのが「Low Rider」だ。この曲でバンドは商業的なピークを迎え、1970年代半ばに全米1位を記録している。ほかにも「Spill the Wine」は初期を語るうえで外せない曲で、タイトルはサンフランシスコのWally Heider Studiosでの録音中、回し飲みしていたワインのボトルがミキシング・コンソールにこぼれた偶発的な出来事に由来するという。

こうした曲名の背景からも分かる通り、Warは制作現場で起きた出来事や、その場の演奏の流れをそのまま作品に結びつけていく場面がある。録音時の空気感が曲の印象に残るタイプのバンドだ。

音楽的特徴

Warの音楽は、ファンクを軸にしながら、R&B、ソウル、ラテン要素を組み合わせた作りになっている。ベース、ドラム、ホーン、パーカッションが前に出る構成が多く、グルーヴを中心に展開する曲が目立つ。派手な装飾よりも、反復するリズムと分かりやすいフレーズで引っ張る曲が多い。

メンバーには、Lonnie Jordan、Howard Scott、B.B. Dickerson、Charles Miller、Harold Brown、Papa Dee Allen、Charles Green、Pat Rizzo、Sal Rodriguez、Luther Rabb、Ronnie Hammon、Stanley Behrens、Alice Tweed Smyth、René Camacho、Scott Martin、Marcos J. Reyes、Stuart Ziff、Lee Levitinらの名前がある。時期によって編成は変わっているが、ホーンやリズム隊を使った厚みのあるアンサンブルは、バンドの重要な特徴として続いている。

1970年代後半以降の変化

1970年代後半になると、Warは厳しい時期に入る。ベーシストのB.B. Dickersonが離脱し、さらにCharles Millerが亡くなったことで、バンドは大きな変化を余儀なくされた。その後もメンバー交代が続き、以前ほどの商業的成功は得られなくなっていく。

やがてWarは、スタジオ作品中心の存在から、ツアーを軸に活動するバンドへと比重が移っていった。現在もツアーを続けているが、オリジナル・メンバーは1人のみになっている。

ヒップホップへの影響

Warの音楽は、後年ヒップホップのアーティストに大量にサンプリングされている。ファンクのリズム、ホーンのフレーズ、ベースラインが素材として使いやすく、新しい世代に再発見された。Warの曲が持つ反復性と演奏の輪郭のはっきりした作りは、サンプリング文化と相性が良かった面がある。

この流れの中で、1970年代のファンク・バンドとしてのWarは、当時のチャート成績だけでなく、後続世代への素材提供という面でも存在感を持つようになった。

関連プロジェクト

法的な事情もあり、1970年代のクラシック・ラインナップの4人はLowrider Bandという別名義で新しいバンドを組んでいる。ただし、元Warのメンバーであることを名乗って宣伝することは制限されている。

War本体も公式サイトやSNS、YouTube、SoundCloudなどで情報発信を続けている。活動の形は変わっても、1970年代に作られた曲が今も参照されている点は変わっていない。

Warを追うときは、「Low Rider」や「Spill the Wine」から入ると、バンドの性格がつかみやすい。ファンクのリズムとR&Bの骨格を土台にしながら、1970年代のアメリカ西海岸の空気をそのまま曲に持ち込んだバンドとして、今も名前が挙がり続けている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Funk Rhythm & Blues
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