XTC

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XTC

XTCとは

XTCは、イギリス・スウィンドンで1970年代半ばに結成されたバンドだ。前身バンドのThe Helium Kidzの流れを受けつつ、1975年から2006年まで活動した。初期はポストパンク寄りのニューウェイブ・バンドとして注目を集めたが、そこに収まりきらず、ダブ、フォークロック、サイケデリア、ストレートなポップまで、曲ごとに音の作り方を変えていった。

メンバーと編成の変化

クラシックな編成として知られるのは、アンディ・パートリッジ(ギター、ボーカル)、コリン・モールディング(ベース、ボーカル)、デイヴ・グレゴリー(ギター、キーボード)、テリー・チェンバース(ドラム)だ。バリー・アンドリュースは初期のキーボード奏者として参加していたが、1979年に脱退している。デイヴ・グレゴリーはその後任として加わった。

1982年にライブ活動をやめてからは、テリー・チェンバースもバンドを離れ、以後はセッション・ドラマーを使いながらスタジオ作品を作る形になった。ライブ演奏はその後行われず、バンドの活動の中心は録音作品に移っていく。

ライブ停止とスタジオ中心の活動

1982年のパリ公演は、XTCにとって大きな転機として知られている。アンディ・パートリッジは当時、長く処方されていた精神安定剤バリウムの離脱症状に苦しみ、演奏中の「Respectable Street」の途中でステージを降りた。その後、彼は二度とライブに立たなかった。これをきっかけにツアーは完全に止まり、XTCはスタジオ作業に専念するバンドとして活動を続けることになる。

音楽的な特徴

XTCの特徴は、ニューウェイブやパワーポップの枠に置かれやすい一方で、実際の音作りがかなり広いところにある。ギター主体のロックを土台にしながら、曲によってはダブの処理を入れたり、フォークロックの要素を取り入れたり、60年代サイケデリック・ポップに寄せたりしている。派手な変化というより、曲ごとの構成や録音の仕方で別の方向を探るタイプのバンドだ。

アンディ・パートリッジとコリン・モールディングの書く曲がバンドの核になっていて、そこにデイヴ・グレゴリーのギターやキーボード、初期はテリー・チェンバースのドラムが加わることで、ポップ寄りの曲でも単純にまとまりすぎない作りになっている。

The Dukes of Stratosphearとサイケデリアへの接近

1980年代半ば、パートリッジは60年代サイケデリック・ポップへの関心を前面に出すため、The Dukes of Stratosphearという架空バンド名義で覆面プロジェクトを行った。この試みは、XTC本体の音にも影響を与えていく。単なる遊びで終わらず、その後の楽曲やアレンジの方向に反映されていった点が、このバンドらしいところだ。

『Skylarking』とその背景

1986年の『Skylarking』は、XTCを語るうえで外せない作品として扱われることが多い。プロデューサーにトッド・ラングレンを迎え、ニューヨーク州ウッドストックのスタジオで制作されたが、制作方針をめぐってパートリッジとラングレンの間には強い対立があった。

この作品では「Dear God」の扱いも話題になった。神への手紙という形で宗教を批判する内容のため、当初は収録を見送る動きもあったが、米国ではシングル「Grass」のB面から注目が広がった。結果として米盤の再発時に本編へ収録され、後にアルバムを代表する曲の一つとして知られるようになる。

制作現場では衝突があったものの、『Skylarking』は批評面でもファンの間でも評価が高く、XTCの代表作としてよく挙げられている。

活動の位置づけ

XTCは、ライブバンドとしての活動が止まったあとも、録音作品の中で音楽性を広げ続けたグループだ。ニューウェイブ、パワーポップを出発点にしながら、曲調やアレンジを固定しなかったこと、そして『Skylarking』のような作品でその幅を押し広げたことが、今も語られる理由になっている。

ライブをやめてからのキャリアは少し特殊だが、その分、スタジオ作品に残された試行錯誤や曲作りの細かさがはっきり見えるバンドでもある。XTCをたどるときは、代表曲だけでなく、アルバム単位で音の変化を追うと面白い。

ジャンル・スタイル

Electronic Rock New Wave Power Pop
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