Yazoo

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Yazoo

Yazooとは

Yazooは、イングランド・エセックス州バジルドン出身のシンセポップ・デュオだ。北米では「Yaz」という名前で活動していた。メンバーは、シンセサイザーを担当したVince Clarkeと、ボーカルのAlison Moyetの2人。1980年代前半の英国チャートで上位ヒットを重ねたグループとして知られている。

結成のきっかけ

結成のきっかけは、Alison Moyetが音楽誌「Melody Maker」にブルース志向のバンド仲間を募集する広告を出したことだった。これに応じたのが、当時Depeche Modeを脱退したばかりのVince Clarkeだけだった。電子音楽寄りの作りを志向するClarkeと、ブルースやパンクをルーツに持つMoyetが組んだことで、Yazooの基本的な方向性が固まった。

なお、バンド名の「Yazoo」は、Vince Clarkeがインタビューでレコードレーベルの名前に由来すると話している。

活動歴

Yazooは1981年末に結成され、Mute Recordsと契約した。アメリカでは「Yaz」としてSire Recordsから配給された。活動期間は短く、1982年から1983年までの約2年ほどで、アルバムは2作を残している。

  • 1982年: デビュー・シングル「Only You」を発表
  • 1982年: アルバム『Upstairs at Eric's』を発表
  • 1983年: アルバム『You and Me Both』を発表

「Only You」と初期の反応

1982年のデビュー・シングル「Only You」は、全英チャート最高2位を記録した。シンプルなシンセサイザーのフレーズに、Moyetの歌声が乗る構成で、早い段階から注目を集めた。Yazooの名前を広げた楽曲として扱われることが多い。

音楽的な特徴

Yazooの特徴は、シンセポップの作りと、Moyetのソウルフルな歌声の組み合わせにある。Vince Clarkeは、Depeche Modeでの活動でも知られる通り、シンセサイザーを軸にした楽曲作りを得意としていた。一方のMoyetは、ブルースやパンクの影響を受けた歌い方を持っていて、その声が電子的なトラックに直接ぶつかる形になっている。

この組み合わせによって、Yazooの曲は機械的な打ち込みだけでまとまる感じにはなりにくい。シンセの反復に対して、ボーカルが強く前に出る場面が多く、そこがグループの個性になっている。

残した作品とその後への影響

Yazooは短い活動期間だったが、『Upstairs at Eric's』と『You and Me Both』の2枚のアルバムを残した。特に初期のシンセポップの文脈では、電子音とブルース/ソウルの感覚を同居させた点が目立つ。

後の1980年代後半のハウス・ミュージック・シーンにも影響を与えたとされている。シンセポップの枠に収まりきらないボーカル表現と、ダンスミュージック寄りのビート感を持つ楽曲が、その後のクラブ・ミュージックの流れと接点を持っていたのかもしれない。

関連情報

ジャンル・スタイル

Electronic Pop Synth-pop
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