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Zone Sixは、1997年にドイツで結成されたスペースロック/インプロヴィゼーション系のバンドだ。中心人物はDave Schmidtで、のちにSula Bassana名義でも活動する人物として知られている。プロフィール上では1997年結成とされており、ウェブ上の情報では、もともとSchmidtが所属していたLiquid Visionsのライブが急きょ不可能になったことをきっかけに、その日の出演のためだけにHans-Peter RingholzとClaus Bühlerを呼んで立ち上げたのが始まりとされている。
Zone Sixの始まりは、最初から恒常的なバンドというより、その場の必要から生まれたプロジェクトに近い。1997年8月の結成当初から、事前に細かい構成を決めず、その場で組み立てるスタイルが軸になっていたようだ。クラウトロック・リバイバルの初期を代表するインプロ・バンドの一つとして紹介されることもあり、ドイツのサイケデリック/スペースロックの流れの中で位置づけられている。
Zone Sixの特徴は、長尺のジャムを中心に据えた演奏にある。楽曲はあらかじめきっちり作り込むというより、ライブやセッションの流れの中で展開していく。ギター、ベース、ドラムに加えて、サンプルやシンセサイザーも使いながら、宇宙的な広がりを持つスペースロックと、即興演奏の要素を組み合わせている。
現在のメンバーとしては、Pablo Carnevalがドラムとサンプル、Manuel Wohlrabがギターとエフェクト、Dave Schmidtがベース、サンプル、シンセサイザーを担当している。プロフィール情報では、過去を含めるとJulius-K、Modulfix、Rainer Neeff、Jodi Barry、Rusty Viltz、Lulu Neudeckなど、多くのメンバー名が挙がっており、編成が固定されていない時期が長かったことがうかがえる。
Zone Sixは、同じドイツのサイケデリック/スペースロック・シーンと強く結びついている。Dave SchmidtはInterkosmosやElectric Moon、Yanosなどとも関わりがあり、メンバーの入れ替わりや兼任もこの周辺ではよく見られる。活動の拠点としては、Schmidtが運営するSulatron Recordsが大きな役割を果たしている。
1998年には、HawkwindのNik TurnerやHuw Lloyd-Langtonとも共演している。こうした接点からは、Zone Sixが70年代以降のスペースロックの流れともつながりを持っていたことがわかる。影響元をはっきり一つに絞る必要はないが、Hawkwind周辺の宇宙志向のロックと、クラウトロック由来の反復的な即興演奏の両方が、このバンドの土台にある。
Zone Sixを聴くなら、まずは「完成された曲」を追うより、演奏の展開そのものを見るのが合っている。リフの反復、音の重なり、サンプルやシンセの入り方、そこから曲がどう伸びていくかに耳を向けると、このバンドのやり方が見えやすい。ドイツのスペースロックとインプロヴィゼーションの交差点にあるバンドとして、Zone Sixはかなりはっきりした輪郭を持っている。