Izukaitz - Izukaitz (1978)
Izukaitz『Izukaitz』
Izukaitzの『Izukaitz』は、1978年に発表されたバスク系フォーク/プログレ・バンドの初期作で、2002年にスペインのGuerssenから再発された盤。オリジナルのゲートフォールド・アートワークを再現した仕様で、限定500枚として出された。
制作背景
作品の制作経緯や録音時の細かなエピソード、曲が生まれたきっかけについては、今回確認できた範囲では詳しい一次情報は見つかっていない。参加メンバーについては、全期間の在籍者としてBixente Martínezの名前が挙がっているが、この作品への参加者として個別に確認できる情報は限られている。
時代の文脈
1978年の『Izukaitz』は、フランコ体制後のバスク音楽シーンの中で生まれた作品として位置づけられている。バスクのロック史を扱う資料では、同時代にErrobi、Haizea、Itoizらが、フォーク、プログレ、サイケデリアを土台にバスク独自の表現を探っていたとされ、Izukaitzもその流れの一角として紹介される。
アーティスト紹介では、この1作目は「純粋なケルティック・フォークにロックのニュアンスが加わった作品」と説明されている。続く2作目『Otsoa dantzan』(1980)は、より本格的なフォーク・ロック/プログレへ進んだ作品として整理されており、『Izukaitz』はその出発点にあたる。
後年の再評価
明確なカバーやサンプリングの事例は確認できない一方で、再評価は進んでいる。再発盤の紹介やコレクター向けの解説では「Basque folk group」「great folk-psych」として扱われ、希少盤として探される存在になっている。バスク音楽史を扱う文章でも、1978年作『Izukaitz』は重要作のひとつとして挙げられている。
サウンド面では、伝統的なバスク/ケルティック系フォークを軸に、ロック的な要素やサイケデリックな処理が加わると評されている。伝統楽器の使用、逆回転ギターのようなサイケ的演出、内省的でメロディアスな雰囲気といった記述が見られ、別の解説では「思索的で東洋風の曲調から、より重くサイケな曲まで」と幅のある内容として触れられている。さらに、ジャズ、フォーク、ソウル、ワールド・ミュージックが混ざった陰影のあるグルーヴとして紹介する評もある。
補足
当時のチャート実績や売上の主要数字は確認できていない。とはいえ、2002年の再発盤はオリジナルのゲートフォールド仕様を踏まえつつ、500枚限定という形で再流通した点が目を引く。
トラックリスト
- A1 Zikiro Beltza
- A2 Emaiozue
- A3 Zuberoako Gabota
- A4 Ala Baita
- A5 Lo Hago
- B1 Xori Bele
- B2 Xabaldorrena
- B3 Jarrai
- B4 Agur