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Arabs In Aspicは、1997年にノルウェー・トロンハイムで結成されたプログレッシブ・ロック・バンドだ。中心人物はギター&ヴォーカルのヨースタイン・スメビーと、テルミン奏者のトミー・イングブリグトセン。現在のメンバーには、Erik Paulsen、Jostein Smeby、Stig Arve Kvam Jørgensen、Tommy Ingebrigtsen、Eskil Nyhus、Alessandro Elideがいる。
バンド名は、キング・クリムゾンの『Larks' Tongues in Aspic(太陽と戦慄)』と、クリケットに関する書籍タイトルを組み合わせたものだとされている。名前の由来からも、70年代プログレへの意識がはっきり見える。
結成初期のArabs In Aspicは、ホークウィンド系のサイケデリック・スペースロックと、初期ブラック・サバスに通じる重さを組み合わせたサウンドで動いていたようだ。1997年の結成からしばらくは、トロンハイムを拠点に活動を続けている。
2003年には、マグナル・クルートヴィク(ハモンドオルガン)、エスキル・ニューフス(ドラム)、テリエ・ニューフス(ベース)を含む編成でデビュー・アルバム『Progeria』を発表した。翌2004年には『Far Out in Aradabia』をリリースしている。
Arabs In Aspicのサウンドは、70年代ロックの要素をかなり明確に引き継いでいる。歪んだギターとドラム、12弦アコースティック、ファンキーなベースとパーカッション、ハモンドオルガン、フェンダー・ローズ、メロトロン、70年代型シンセサイザー、コーラス・ハーモニーといった要素を組み合わせているのが特徴だ。
プロフィールでも、彼らは「golden era of rock」に根差したバンドとして紹介されている。実際、音の中心にあるのは、重いギターリフとオルガン、そこにアコースティック楽器や鍵盤類を重ねる構成だ。プログレッシブ・ロックの中でも、レトロ志向の強いバンドとして整理しやすい。
その後、いったん活動休止を挟み、2006年に「Arabs in Aspic II」として再結成している。2010年には『Strange Frame of Mind』を発表し、この作品で評価を高めたとされる。
以後は「II」を外した名義で活動を続け、『Victim of Your Father's Agony』(2015年)、ノルウェー語詞による物語性の強い『Syndenes Magi』(2017年)、『Madness & Magic』(2020年)などをリリースしている。作品ごとに編成や表現を変えながらも、70年代プログレへの接近は一貫している。
ウェブ上の情報を見る限り、Arabs In Aspicはキング・クリムゾン、ホークウィンド、ブラック・サバスといった70年代のロック/プログレ系バンドの影響を受けているようだ。特に、重いギターとオルガンを軸にした構成や、サイケデリックな広がりを持つ演奏からは、そのあたりの系譜が読み取りやすい。
ノルウェーを代表するレトロ・プログレ・バンドの一つとして紹介されることもあり、現在も関連サイトや配信サービスを通じて作品を追える。AllMusic、Prog Archives、Spotify、YouTubeなどに情報がまとまっているので、活動の流れをたどりやすいバンドでもある。
Arabs In Aspicは、70年代プログレの要素を現代のバンド編成で鳴らし続けているグループだ。重いギター、オルガン、メロトロン、シンセ、コーラスをまとめた音作りを軸に、結成以来の路線を保ちながら作品を重ねている。