Argent

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Argent

Argentとは

Argentは、1969年にイングランド・ロンドンで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、元The Zombiesのキーボード奏者Rod Argent。バンド名も彼の姓をそのまま使っている。編成は時期によって変化しているが、基本メンバーとしてはRod Argent、Russ Ballard、Jim Rodford、Bob Henritの4人がよく知られている。

活動のはじまりとバンドの立ち位置

Argentは、ブリティッシュ・ロックの中でも、プログレッシブ・ロックとクラシック・ロックの両方にまたがる存在として語られることが多い。The Zombies解散後のRod Argentが、より大きな編成と鍵盤を軸にしたサウンドを展開するために立ち上げたバンドで、初期からオルガンやピアノを前面に出した楽曲が目立つ。

ロック、プログレ、AOR的な要素が混ざる一方で、演奏は比較的わかりやすく、曲のフックも強い。そうした点が、同時代の英国プログレ勢の中でも少し違う印象を作っている。

代表曲「Hold Your Head Up」

Argentの曲で最も知られているのが、1972年のアルバム『All Together Now』に収録された「Hold Your Head Up」だ。シングルとしても出され、バンド唯一のBillboard Hot 100ヒットになり、全米5位を記録している。

この曲では、歌唱をRuss Ballardが担当し、作曲はRod ArgentとChris Whiteによるものだ。印象に残るオルガンのフレーズが曲の中心にあり、ロック・ラジオ向けの聴きやすさと、鍵盤主体のバンドらしさが両立している。Argentを語るとき、まずこの曲が挙がることが多い。

「God Gave Rock and Roll to You」とその広がり

もう一つ重要なのが、1973年のアルバム『In Deep』に入った「God Gave Rock and Roll to You」だ。これはRuss Ballardが書いた曲で、Argentとして最初に録音されたバージョンになる。

この曲はのちに、1991年にKISSが映画『Bill & Ted's Bogus Journey』のためにテンポを上げ、歌詞の一部も変えた「God Gave Rock 'N' Roll To You II」としてカバーし、広く知られるようになった。Argentのオリジナルが後年の大きなヒットにつながった例として見られている。

Russ Ballardのソングライターとしての存在感

Argentのもう一人の重要人物がRuss Ballardだ。彼はバンド内でボーカルとギターを担当し、作曲家としても多くの楽曲を残している。Argent脱退後も、ほかのアーティストにヒット曲を提供している。

  • Helloの「New York Groove」
  • Rainbowの「Since You've Been Gone」
  • Santanaの「Winning」
  • Hot Chocolateの「So You Win Again」
  • Americaの「You Can Do Magic」

こうした楽曲提供の実績を見ると、Argentはバンドとしてだけでなく、ソングライターを輩出した場としても重要な位置にある。

音楽的な特徴

Argentの音は、Rod Argentのキーボードを軸にした構成がはっきりしている。オルガンの前に出る場面が多く、そこにギター、ベース、ドラムが組み合わさる形だ。プログレ寄りの展開を持ちながらも、曲そのものはロックの基本形に収まるものが多い。

また、Russ Ballardの作曲と歌唱が入ることで、メロディの輪郭がはっきりした曲が増えている。演奏の要素と、シングル向けのわかりやすさが同居しているのが、このバンドの特徴として見てよさそうだ。

メンバーについて

資料では、Rod Argent、Russ Ballard、Bob Henrit、Jim Rodford、John Verity、John Grimaldiといった名前が挙がっている。プロフィール上では、Rod Argentがキーボードとボーカル、Russ Ballardがボーカルとギター、Jim Rodfordがベース、Bob Henritがドラムを担当していたことが示されている。

時期によって編成が変わっているため、Argentをひとつの固定メンバーだけで捉えるより、Rod Argentを中心に活動した英国ロック・バンドとして見るほうが実態に近い。

Argentが残したもの

Argentは、ヒット曲を持つバンドとして知られる一方で、プログレッシブ・ロックの要素とクラシック・ロックの聴きやすさをつなぐ存在でもある。特に「Hold Your Head Up」と「God Gave Rock and Roll to You」は、バンドの名前を今に残している代表曲だ。

Rod Argentの鍵盤、Russ Ballardの楽曲、そして70年代初頭の英国ロックらしい編成が重なって、Argentはシングルでもアルバムでも印象を残したバンドとして扱われている。

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