Black Widow

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Black Widow

Black Widowとは

Black Widowは、イングランドのレスターで1969年9月に結成された英国のロック・バンドだ。前身は1966年から活動していたPesky Gee!で、1969年にPye Recordsからアルバム『Exclamation Mark』を発表したあと、メンバーのケイ・ギャレット脱退をきっかけにBlack Widowとして再出発した。

メンバーにはGeoff Griffith、Clive Box、Clive Jones、Bob Bond、Jim Gannon、Kip Trevor、Romeo Challenger、John Culley、Kay Garret、Jess Taylorらが名を連ねる。活動の中心にはClive JonesやGeoff Griffithがいた。

活動の流れ

Black Widowは、1970年3月にデビュー作『Sacrifice』をCBSから発表した。プロデュースは、ブラック・サバスのマネージャーとしても知られるパトリック・ミーハン・ジュニアが担当している。

その後もアルバムを3枚残したが、1973年に解散した。のちにオリジナル・メンバーのGeoff GriffithとClive Jonesが再結成し、2011年のハロウィンに『Sleeping With Demons』を発表している。

音楽的特徴とステージ演出

ジャンルとしてはロック、スタイルとしてはプログレッシブ・ロックに分類されることが多い。Black Widowの名前が広く知られるようになった背景には、初期から使っていた悪魔崇拝やオカルトのイメージがある。

ギタリストのジム・ギャノンは「ロックと儀式を組み合わせる」という発想を持ち、実際の黒ミサをステージ上で行う構想を立てた。彼らは60年代のオカルト指導者で、ウィッカの大祭司でもあったアレックス・サンダースに助言を求めながら、『Sacrifice』の楽曲を作っている。

収録曲「Come to the Sabbat」は、後にオカルト・ロックの代表的な曲として扱われることがある。また、1970年には西ドイツのテレビ番組『Beat-Club』で『Sacrifice』を全曲演奏し、最後を15分に及ぶ「生贄の儀式」で締めくくるパフォーマンスを行った。

周囲からの見られ方

当時のメディアは、Black Widowを同時代のハード・ロック・バンドBlack Sabbathと重ねて扱うことが多かった。両者とも暗いイメージやオカルトの要素を前面に出していたためだ。ただし、Black Widowのほうは演劇的なステージ演出がより強く意識されていたようだ。

後年のインタビューでは、メンバーが「ギャノンは本気で悪魔を呼び出せると思っていた。毎晩ステージで試したが、一度もうまくいかなかった」と当時を振り返っている。この発言からも、バンド内でオカルト表現がかなり真剣に扱われていた様子がうかがえる。

代表作

  • 『Exclamation Mark』 - 前身バンドPesky Gee!名義で1969年に発表
  • 『Sacrifice』 - 1970年発表のデビュー作。代表曲「Come to the Sabbat」を収録
  • 『Sleeping With Demons』 - 2011年、再結成後に発表

Black Widowを聴くときの入口

まずは『Sacrifice』から入るのが自然だ。バンドの方向性、オカルト色の強い歌詞、演劇的な構成がまとまっている。特に「Come to the Sabbat」は、このバンドを語るうえで外せない曲として扱われている。

そのうえで、前身のPesky Gee!名義での『Exclamation Mark』をたどると、Black Widowへ移る前の流れも見えてくる。活動期間は長くないが、70年代初頭の英国ロックの中で、音楽と舞台演出を強く結びつけたグループとして記録されている。

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