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Bo Hanssonは、1943年4月10日にスウェーデンのヨーテボリで生まれたキーボード奏者でマルチインストゥルメンタリストだ。2010年4月24日にストックホルムで亡くなっている。ジャンルはロックに置かれ、スタイルはサイケデリック・ロック、アート・ロックに分類されることが多い。
1960年代半ばから後半にかけて、ドラマーのJanne Karlssonとのデュオ、Hansson & Karlssonで頭角を現した。オルガンとドラムという編成で4枚のアルバムを発表しており、ヨーロッパ・ツアー中にはJimi Hendrixとのジャム・セッションも行っている。このあたりで、当時のスウェーデン・ロックの中でも先鋭的な存在として知られるようになった。
ソロ活動の出発点としてBo Hanssonが構想したのは、J.R.R.トールキンの『指輪物語』を題材にしたコンセプト・アルバムだった。もともとはヴォーカルや合唱を入れる計画もあったが、トールキンの遺産管理団体から許諾が得られず、結果として全編インストゥルメンタルで制作されている。
こうして1970年に、レーベルSilenceから『Sagan Om Ringen』が発表された。これは同レーベルの第1弾リリースでもある。1972年には英題『Music Inspired by Lord of the Rings』として再発され、イギリスのアルバム・チャートでトップ40入りを記録した。イギリスとオーストラリアではゴールド・ディスクにも認定されている。
1970年代を通じて、Bo Hanssonはファンタジー色のあるインストゥルメンタル作品を4作発表している。これらの作品には、Fläsket BrinnerやKebnekajseのメンバーがサポートとして参加している。本人はどちらのバンドにも正式加入していないが、周辺のミュージシャンとのつながりは強かったようだ。
Bo Hanssonの音楽は、キーボードを中心にしたインストゥルメンタル構成が目立つ。Hansson & Karlssonではオルガンとドラムの2人編成で、演奏の引き算がはっきりしている。ソロではそこに物語性のある題材を持ち込み、ロックの形式の中で場面ごとの展開を組み立てている。
『Sagan Om Ringen』では、原作の世界観をそのまま歌でなぞるのではなく、演奏と曲の流れでイメージを追う作りになっている。こうした手法は、のちのインストゥルメンタル・プログレやコンセプト・アルバムを聴くうえでも重要な参照点になっている。
Bo Hanssonの代表作としてまず挙がるのは、やはり『Sagan Om Ringen / Music Inspired by Lord of the Rings』だ。作品の知名度だけでなく、インストゥルメンタルのプログレ作品が広い層に届いた例としても扱われることが多い。Hansson & Karlssonでの活動や、Jimi Hendrixとのジャム・セッションの話も含めて、1960年代後半の北欧ロックの動きと結びつけて語られることが多い。
ソロ作では、スウェーデンのプログレ・シーン周辺の演奏者を取り込みながら、自分のキーボードを軸にした作品を続けた。派手なボーカル表現に頼らず、楽器演奏だけで構成を進めるやり方が、彼の大きな特徴として残っている。
Bo Hanssonを追うなら、まずは『Sagan Om Ringen』から入るのが分かりやすい。そこからHansson & Karlssonの演奏に戻ると、彼がどの時期にどういう音を鳴らしていたのかが見えやすい。