Cactus

Vinyl Record Reviews

Cactus

Cactusとは

Cactusは、1970年にアメリカで結成されたハードロック/ブルースロック・バンドだ。中心になったのは、Vanilla Fudgeのリズム隊だったベーシストのティム・ボガートとドラマーのカーマイン・アピスで、そこにジム・マッカーティ、ラスティ・デイが加わって初期編成が固まった。

当初は、事故で活動休止中だったジェフ・ベックと新バンドを組む構想があったが、それは実現しなかった。その流れの中でCactusが動き出している。

活動の流れ

デビュー作は1970年のセルフタイトル・アルバム『Cactus』で、ビルボード・チャートにも入った。収録曲には「Parchman Farm」「Evil」などがある。1970年から1971年にかけてオリジナル編成で3作を発表したあと、1971年末にジム・マッカーティ、続いてラスティ・デイが脱退した。

その後、1972年の『'Ot 'n' Sweaty』ではピーター・フレンチらを迎えた編成になり、バンドは一度活動を止めている。ラスティ・デイはその後もフロリダで独自編成のCactusとして散発的に活動したが、1982年に死去している。

2006年には、オリジナルメンバーによる34年ぶりのスタジオ・アルバム『Cactus V』で再結成を果たした。ティム・ボガートは2021年に76歳で死去している。

音楽的な特徴

Cactusの音は、ティム・ボガートとカーマイン・アピスのリズム隊が土台になっている。そこにブルース由来のフレーズと、前に出るロックンロールの推進力が重なる構成だ。

一般に「アメリカン・レッド・ツェッペリン」と呼ばれることもあるが、これは強いリズムセクションとブルースロック寄りのサウンドを指した表現として使われている。実際、デビュー作に入っている「Parchman Farm」や「Evil」でも、ブルースの素材をロックの勢いで押し切る作りが目立つ。

メンバーと周辺

初期の中心人物は、ティム・ボガート、カーマイン・アピス、ジム・マッカーティ、ラスティ・デイの4人だ。その後の編成には、ピーター・フレンチ、ペート・ブレミー、ランディ・プラット、ワーナー・フリッチシングス、ドニー・ヴォスバーグ、ロン・リージャック、ジミー・クネス、スティーブ・ダンスビー、ジミー・カプート、テリー・ケリーなどが関わっている。

ボガートとアピスは、Cactus以前から強力なリズム隊として知られていた。そこにギターとボーカルが加わる形で、バンドの骨格ができている。

聴きどころ

  • ティム・ボガートとカーマイン・アピスの分厚いリズム
  • ブルースを土台にしたギターとボーカル
  • 1970年代初頭のアメリカン・ハードロックらしい直線的な演奏
  • デビュー作から続く、ライブ感の強い曲作り

参考にしやすい入口

まずはデビュー作『Cactus』から聴くのがわかりやすい。バンドの基本形がそのまま入っているし、「Parchman Farm」「Evil」も確認しやすい。そこから『'Ot 'n' Sweaty』や、再結成作『Cactus V』へ進むと、時期ごとの違いも追いやすい。

公式サイトやFacebookページ、Wikipediaの情報を見ても、Cactusは1970年代のアメリカン・ハードロック/ブルースロックを語るうえで外せない存在として扱われている。

ジャンル・スタイル

Blues Rock Blues Rock Rock & Roll
toast