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Charles Mingus(チャールズ・ミンガス、1922年4月22日-1979年1月5日)は、アメリカのジャズ・ダブルベース奏者、ピアニスト、作曲家、バンドリーダー、そして公民権運動にも関わった人物だ。アリゾナ州ノガレス生まれで、晩年はメキシコのクエルナバカで亡くなっている。
Mingusは、Jelly Roll Morton、Claude Debussy、Charlie Parker、Duke Ellington など、時代も背景も異なる音楽から影響を受けた。そうした幅広い要素を踏まえながら、自分のベース奏法と作曲のやり方を組み立てていった。
1953年には、トロントのマッセイ・ホールで行われた伝説的なコンサートにベーシストとして参加している。この公演では Charlie Parker、Dizzy Gillespie、Bud Powell、Max Roach が共演しており、Mingusのキャリアの中でもよく知られた出来事のひとつだ。その後、一時的にDuke Ellingtonの楽団にも在籍している。
Mingusはダブルベースの奏法で先駆的な存在として知られる。演奏面だけでなく、録音の作り方でも独自の方法を試していた。スタジオで複数テイクを重ねたり、録音したテープを切ってつなぎ直したりして、作品として残す版を組み上げていった。
作曲家としては、ジャズの枠の中で複数の要素を組み合わせる手つきが特徴的だ。Post Bopの文脈で語られることも多く、既存の形式にそのまま収まらない書き方を続けた人物として見られている。
代表作のひとつが『Mingus Ah Um』(1959年)だ。このアルバムには「Fables of Faubus」が収録されている。これは、アーカンソー州知事Orval Faubusが人種統合を阻止するために州兵を動員した出来事への抗議として書かれた曲だ。
政治的な歌詞を含むオリジナルのボーカル版はレコード会社の判断で見送られ、アルバムにはインストゥルメンタル版が収められた。Mingusの音楽活動には、公民権運動への強い問題意識が一貫して見えている。
Mingusは「ジャズ界の怒れる男」と呼ばれることがあるほど、激しい気性でも知られていた。トロンボーン奏者Jimmy Knepperを殴打した事件など、いくつかの逸話が残っている。
音楽家としての仕事に加えて、自伝的小説『Beneath the Underdog』も書いている。1979年には筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため、メキシコのクエルナバカで56歳で亡くなった。
Charles Mingusは、ベース奏者、作曲家、バンドリーダーとしての仕事と、公民権運動への関わりを同時に残したジャズの重要人物だ。演奏、作曲、録音の作り方まで含めて、かなり具体的な形で自分のやり方を持っていた人だ。