Far Out

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Far Out

Far Outとは

Far Outは、1970年代前半の日本で活動したサイケデリック/プログレッシブ・ロック・バンドだ。メンバーはFumio Miyashita、Keiju Ishikawa、Manami Arai、Eiichi Sayu。ウェブ上の情報では、1971〜72年頃に長野県出身の宮下富実夫を中心に結成され、頭脳警察出身の左右栄一、石川恵らが加わったとされている。

活動歴

Far Outの作品として知られているのは、1973年に発表された唯一のアルバム『日本人(Nihonjin)』だ。バンドはこの1枚を残して解散した。活動期間は長くないが、後年になってから再評価が進み、日本のサイケデリック/スペースロックの文脈で語られることが増えている。

宮下富実夫は解散後、1975年に遠藤由美子や、後にKitaroとして知られる高橋正則らとファー・イースト・ファミリー・バンドを結成している。Far Outは、その前身にあたるバンドとして見られている。

音楽的特徴

『日本人(Nihonjin)』は18分と20分の長尺2曲で構成されている。ギター、エレクトリック・シタール、ドラムを軸にした演奏が中心で、曲の中で音数や展開を変えながら進んでいく作りだ。

サウンド面では、ピンク・フロイド『A Saucerful of Secrets』を思わせる部分がある一方で、日本の民謡的な旋律を取り入れている点が特徴とされる。ロックのバンド演奏を土台にしつつ、当時としては珍しい電子音楽的なアプローチにも近い要素が見える。

また、1960年代サイケデリック・ムーヴメントの延長線上にある開放感と、後のタンジェリン・ドリームやクラウス・シュルツェに通じるような抽象性を先取りした作風として紹介されることが多い。ただし、当時の日本ではかなり早い段階の試みだったようで、広く注目を集めるには至らなかった。

再評価について

1989年にCD再発が行われて以降、Far Outの評価は海外を中心に高まっていった。今では、日本のサイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロックを語るうえで外せないカルト的な存在として扱われている。

特に『日本人(Nihonjin)』は、短い活動期間と1枚だけの作品という条件もあって、当時の日本のロック史の中でもかなり個性的な位置にある。長尺構成、民族音楽的な要素、実験性の強い演奏がまとまっている点が、今あらためて聴かれる理由になっている。

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