Fleetwood Mac

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Fleetwood Mac

Fleetwood Macとは

Fleetwood Macは、1967年7月にロンドンで結成されたロック・バンドだ。ピーター・グリーンとミック・フリートウッドが中心となって始まり、初期はブルース色の強い編成で活動していた。デビュー初期の時点で、UKブルース・シーンでは大きな存在になっていたとされる。

バンド名は、創設メンバーのミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーの名前を組み合わせたものだが、結成当初からメンバー交代が多く、時期によって音楽性もかなり変化している。ブルース・ロックから始まり、その後はポップ・ロックやアリーナ・ロックの領域まで広がっていった。

活動の流れ

初期のFleetwood Macは、ピーター・グリーンのギターを軸にしたブルース・バンドとして動いていた。ファースト・アルバムの時点で注目を集め、その後も「Mr. Wonderful」「Then Play On」などを発表している。1970年頃になると、ピーター・グリーンの精神的な不調が深まり、彼はバンドを離れた。

その後、ミック・フリートウッドを中心にバンドは再編され、ブルース中心の路線から少しずつ方向を変えていく。1970年代半ばには、ボブ・ウェルチやクリスティン・マクヴィーを含む編成を経て、1975年にリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入した。この編成が、後の大きな成功につながる。

特に1977年のアルバム「Rumours」は、長くチャートの上位にとどまり、グラミー賞の最優秀アルバム賞も受賞した。世界的な大ヒット作として扱われることが多く、バンドの代表作としても定着している。

「Rumours」とその背景

「Rumours」には、「Dreams」「Go Your Own Way」「Don't Stop」「You Make Loving Fun」など、全米シングルチャートで上位に入った楽曲が並んでいる。制作時には、ジョン・マクヴィーとクリスティン・マクヴィーの離婚、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスの破局が同時に進んでいたことが知られていて、その関係性が歌詞や曲の内容に反映されていると見られている。

このアルバムは、個人的な感情のもつれをそのまま作品に持ち込んだ記録としても読まれている。楽曲の分担やコーラスの組み方も含めて、複数の作曲者が同じバンド内でぶつかりながら形にしていった経緯がはっきりしている。

音楽的な特徴

Fleetwood Macの音楽は、時期によってかなり違う。初期はエレクトリック・ブルースやブリティッシュ・ブルースの色が濃く、ピーター・グリーンのギターが中心だった。その後は、ソングライティングの比重が増え、ポップ・ロック寄りの曲作りが目立つようになる。

  • 初期: Blues Rock、Electric Bluesが中心
  • 中期: Psychedelic Rockの要素も見える
  • 1970年代後半以降: Pop Rock、Arena Rockの比重が高まる

楽曲面では、ギターのフレーズだけで押すというより、複数のボーカルとメロディの組み合わせで聴かせる曲が多い。クリスティン・マクヴィーの鍵盤と歌、リンジー・バッキンガムのギターとボーカル、スティーヴィー・ニックスの歌声が並ぶことで、曲ごとの役割分担がはっきりしている。

メンバーの変遷

Fleetwood Macは、長い活動の中でメンバーがかなり入れ替わっている。中心にいるのは一貫してミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーで、この2人がバンドの土台になっている。

主なメンバーとしては、ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワン、ボブ・ウェルチ、クリスティン・マクヴィー、リンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックス、ビリー・バーネット、リック・ヴィトー、デイヴ・メイソン、ベッカ・ブラムレット、そして近年のマイク・キャンベルとニール・フィンが挙げられる。

2018年以降は、マイク・キャンベルとニール・フィンが加わった編成で活動している。過去の主要メンバーが多いバンドなので、時期ごとの差がかなり大きい。

評価と影響

Fleetwood Macは、1998年にロックの殿堂入りを果たしている。初期のブルース・バンドとしての評価と、後年の大衆的な成功の両方で語られることが多い。

ブルース・ロックの文脈ではピーター・グリーン期がよく取り上げられ、ポップ・ロックの文脈では「Rumours」期が中心になる。ひとつのバンドで、これだけ違う時期が並んでいるのが特徴だ。現在も公式サイトや各種SNS、YouTubeチャンネルで情報発信が続いていて、過去の作品とライブ映像の両方に触れやすい。

ピーター・グリーンは2020年に73歳で亡くなり、クリスティン・マクヴィーは2022年11月30日に79歳で亡くなっている。バンドの歴史をたどると、こうした主要メンバーの存在が作品の変化に直結していたことが見えてくる。

聴き始めるなら

まずは「Rumours」から入る人が多いはずだ。そこから初期のブルース寄りの作品に戻ると、同じバンドとは思いにくいくらい音の作りが違う。活動期ごとの変化を追うと、Fleetwood Macの面白さが見えやすい。

  • 初期のブルース路線を知るなら: 「Fleetwood Mac」「Mr. Wonderful」「Then Play On」
  • 代表作を押さえるなら: 「Rumours」
  • メンバー変遷の流れを追うなら: 1970年代から1980年代の作品群

バンドの歴史そのものが長く、しかも音楽性の変化が大きいので、時期を区切って聴くと整理しやすい。ブルース・バンドとして始まり、世界的なポップ・ロック・バンドとして定着した流れが、そのままFleetwood Macの軌跡になっている。

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