Vinyl Record Reviews
Hako Yamasaki(山崎ハコ)は、1957年5月18日生まれ、大分県日田市出身のシンガーソングライター、ギタリスト、女優だ。日本のフォークブームが広がっていた1970年代に活動を始め、1975年から2024年までに35枚のアルバムを発表している。
高校2年生だった1974年11月、「ジョイナス・フォーク・コンペティション」で優勝したことをきっかけに、本格的に音楽活動を始めた。翌1975年10月1日、18歳でファーストアルバム『飛・び・ま・す』をリリースしてプロデビューしている。
その後、1979年4月から1980年3月にはニッポン放送『オールナイトニッポン』火曜2部のパーソナリティも務めた。音楽活動だけでなく、ラジオでも存在感を示した時期だ。
ジャンルはロック、フォーク、ブルース、ファンク/ソウルなどにまたがり、スタイルとしてはフォーク、アコースティック、フォークロック、実験的な要素、ソウルが挙げられている。
歌詞には少女性を残した表現があり、そこに強い歌声が重なる点が特徴として語られることが多い。曲調は陰鬱さを帯びたものがあり、代表曲「呪い」は深夜放送で紹介され、熱心な支持を集めた。
1981年公開の映画『青春の門』の主題歌「織江の唄」は、作詞を五木寛之が手がけた曲で、ヒットを記録した。この曲によって、山崎ハコの名前が広く知られるようになった。
1980年代にフォークブームが落ち着いたあと、アルバムの売れ行きが伸びず、生活面でも厳しい時期があったとされる。1985年にはPolydorへ移籍し、4枚のアルバムを発表した。その後、3年半ほどの活動休止を経て、1990年に『SA・SU・GA』をリリースしている。
以後も制作と発表を続け、長期にわたって作品を積み重ねてきた。2025年4月にはデビュー50周年記念ライブも開催され、活動の継続が確認できる。
山崎ハコは女優としても活動している。2002年にはアニメ『ちびまる子ちゃん』の特番に本人役で出演した。2010年公開の映画『ヘヴンズ ストーリー』では、瀬々敬久監督作品での演技により第25回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞している。
山崎ハコは、1970年代のフォークブームの中でデビューし、ラジオ、映画主題歌、女優業まで含めて活動を広げてきた人物だ。『飛・び・ま・す』から始まる初期作品、「呪い」や「織江の唄」といった楽曲、さらに『十八番』『縁-えにし-』の受賞歴まで追っていくと、長く活動を続けてきた軌跡が見えてくる。