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Jamiroquaiは、1992年に結成されたイギリスのポップ・ファンク/アシッド・ジャズ・バンドだ。中心人物はヴォーカルのジェイ・ケイで、バンド名は「ジャムセッション」と先住民族イロコイ族(Iroquois)を組み合わせた造語として知られている。
活動初期は、James Taylor Quartet、Incognito、Brand New Heaviesと並んで、ロンドンのアシッド・ジャズ・ムーブメントを支える存在として注目を集めた。
ジェイ・ケイはBrand New Heaviesのシンガー・オーディションに落選したことをきっかけに、自分でバンドを作ったとされる。1991年にはジャイルス・ピーターソン主宰のAcid Jazz Recordsと契約し、その後の活動につながっていく。
この時期のJamiroquaiは、クラブ文化と生演奏のバンド・サウンドを結びつける流れの中で存在感を強めた。アシッド・ジャズの文脈で語られることが多いのも、この背景がある。
Jamiroquaiの音楽は、サンプリングに大きく頼るのではなく、演奏力の高いメンバーによる生のアンサンブルを軸にしている。70年代のソウルやファンク、特にスティーヴィー・ワンダーなどの影響を受けた要素を、バンド・サウンドとして組み直している点が特徴だ。
ジャンル表記としてはFunk、Acid Jazz、Soul、Jazz-Funkが並ぶことが多く、実際の楽曲でもそのあたりの要素がはっきり出ている。活動が進むにつれて、ディスコ、ロック、エレクトロニックの要素も取り込み、曲ごとの幅を広げていった。
代表曲としてよく挙がるのが「Virtual Insanity」だ。1997年のMTV Video Music Awardsでは年間最優秀ビデオ賞を含む複数部門を受賞し、1998年のグラミー賞ではBest Pop Performance by a Duo or Group with Vocalを獲得している。
90年代のJamiroquaiは世界的に高いセールスを記録し、当時のUK発ファンク/ソウル系バンドの中でも、かなり広い層に届いたグループとして扱われている。
プロフィール上では、ジェイ・ケイを中心に、ドラム、パーカッション、ギター、キーボード、ベースなどを担う編成が示されている。これまでにStuart Zender、Toby Smith、Derrick McKenzie、Paul Turner、Rob Harris、Nick Fyffe、Simon Katz、Sola Akingbola、Wallis Buchanan、Matt Johnson、Jason Luís Cheethamなど、多くのメンバーが関わってきた。
長く活動しているバンドなので、時期によって参加メンバーが変わっている。固定された一枚岩の編成というより、作品やツアーごとに演奏陣を組みながら続いてきた印象がある。
Jamiroquaiの音楽は、後のアーティストにも影響を与えたとされている。たとえばTyler, the CreatorやAnderson .Paakの名前が挙がることがある。ファンクやソウルを土台にしつつ、現代のポップやヒップホップの感覚にもつながる部分があるため、今でも参照されやすいのだと思う。
Jamiroquaiは、アシッド・ジャズの文脈で始まりながら、ファンクやソウルを軸に活動の幅を広げてきたバンドだ。ジェイ・ケイの存在感と、演奏重視のアンサンブルがそのままグループの特徴になっている。