Khruangbin

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Khruangbin

Khruangbinとは

Khruangbin(クルアンビン)は、アメリカ・テキサス州ヒューストンを拠点に活動するトリオだ。出身地としてはテキサス州ブルトンとも記されている。メンバーはマーク・スピアー(ギター)、ローラ・リー(ベース)、ドナルド・ジョンソン・ジュニア(ドラム)の3人で、2010年にマーク・スピアーとローラ・リーの共演をきっかけに結成され、のちにドナルド・ジョンソン・ジュニアが加わって現在の形になった。

バンド名の由来

「Khruangbin」は、タイ語の「เครื่องบิน(クルアンビン)」に由来する。意味は飛行機で、直訳に近い形では「エンジンが飛ぶ」という語感になる。ローラ・リーがタイ語を学んでいた時に気に入った単語で、バンド名として採用された。1960〜70年代のタイのロック/ファンクへのオマージュであり、同時に、彼らの音楽を形作る国際的な影響を示す言葉として使われている。

制作環境と活動のスタイル

Khruangbinは、テキサス州の田舎にある納屋で楽曲の制作と録音を行っていることで知られている。静かな環境で作業できる場所として、この納屋を拠点にしている。活動初期から現在まで、演奏だけでなく制作面でも3人の役割分担がはっきりしている。

音楽的特徴

音楽性の軸には、1960〜70年代タイのロック/ファンクがある。そこに、アメリカのソウル、サイケデリック、ダブ、中東のポップなどが重なっている。ジャンル表記ではFolk, World, & Country、Funk / Soul、Rockが挙がり、スタイルとしてはFunk、Psychedelic、Disco、Contemporary R&Bが並ぶ。

楽曲はインストゥルメンタル中心で、歌が入る曲でもヴォーカルは前面に出しすぎない作りが多い。英語、スペイン語、タイ語を織り交ぜた歌詞もあり、言語面でも幅がある。演奏の組み立てはシンプルだが、ベース、ギター、ドラムの役割が細かく噛み合っていて、リズムの進み方を聴かせる曲が多い。

影響源と背景

バンドの出発点になっているのは、タイのロック/ファンクだ。特に、モーラムやルクトゥンといったタイの伝統的な様式と、英米のロックンロールが混ざったサウンドから影響を受けている。そこにアメリカのソウルやサイケデリック、さらにダブや中東のポップの要素も取り込んでいる。

「タイファンク」と呼ばれることのあるグルーヴ感は、こうした複数の地域の音楽要素が重なってできている。バンド名の由来そのものが、タイ音楽とのつながりを示している。

リリースと評価

2015年に1stアルバム『The Universe Smiles Upon You』でデビューした。続く2018年の『Con Todo El Mundo』は、Billboardのインディーズ・アルバムチャートでトップ20入りしている。2020年には『Mordechai』を発表し、2024年の4thアルバム『A La Sala』は全米チャート38位を記録した。さらに、この作品でグラミー賞ベスト・ニュー・アーティスト部門にもノミネートされている。

聴きどころ

  • タイのロック/ファンクを起点にした独自のグルーヴ
  • ベース、ギター、ドラムの3人編成による明快なアンサンブル
  • インストゥルメンタル中心で、演奏の流れが見えやすい構成
  • 英語、スペイン語、タイ語が混ざる楽曲もある点
  • テキサスの納屋で制作するという、活動環境そのものの一貫性

関連サイト

Khruangbinは、タイの音楽への関心を出発点にしながら、ソウルやサイケデリック、ダブなどを組み合わせてきたバンドだ。曲ごとの派手な展開よりも、リズムと音の重なりで聴かせる作りが目立つ。アルバムを通して聴くと、3人の演奏と制作の積み重ねがそのまま見えてくる。

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