Kool & The Gang

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Kool & The Gang

Kool & The Gangとは

Kool & The Gangは、アメリカ・ニュージャージー州で結成されたファンク/ソウル・グループだ。中心人物はベーシストのRobert “Kool” Bellで、兄のRonald Bellをはじめ、地元の友人たちとともに活動を始めた。結成当初は「Jazziacs」という名前で、地域の会場でジャズを演奏していたが、のちにファンクの要素を取り込みながら音楽性を広げていった。

ジャズからファンクへ、そしてヒット・バンドへ

70年代前半にDe-Liteレーベルと契約すると、Kool & The Gangは全国的な知名度を少しずつ獲得していく。1971年の『Live at the Sex Machine』でファン層を広げ、1974年の『Wild and Peaceful』で大きく存在感を高めた。この作品からは「Funky Stuff」「Hollywood Swinging」「Jungle Boogie」が生まれ、演奏の推進力と、グループ全体で押し出すようなヴォーカルが目立っている。

その後、70年代後半にディスコ色の強いポップな流れが主流になると、彼らのラフなファンク・サウンドは一時的に目立ちにくくなった。そこで1979年、James J.T. Taylorをリード・シンガーに迎え、Eumir Deodatoをプロデューサーに起用した『Ladies Night』で路線を切り替える。ここでジャズ寄りの要素を整理し、ダンス・ポップ寄りの音像へ寄せたことが、バンドの転機になった。

80年代の全米ヒット連発

『Ladies Night』は「Ladies Night」「Too Hot」をヒットさせ、続く『Celebration』では同名曲が大きく広がった。特に「Celebration」は、スポーツ会場やイベントで繰り返し使われる定番曲として知られている。80年代前半から中盤にかけては「Misled」「Cherish」「Take My Heart」「Joanna」「Fresh」「Let’s Go Dancin’」などが続き、全米ソウル・ポップ両チャートで安定した成績を残した。

この時期の楽曲は、演奏の骨格はファンクのまま保ちつつ、メロディやコーラスを前に出した作りが多い。「Get Down On It」のように、シンプルな反復を軸にした曲もあり、ダンス・フロア向けの機能がはっきりしている。

代表曲と作品の広がり

  • 「Jungle Boogie」
  • 「Hollywood Swinging」
  • 「Funky Stuff」
  • 「Ladies Night」
  • 「Too Hot」
  • 「Celebration」
  • 「Cherish」
  • 「Joanna」
  • 「Fresh」
  • 「Get Down On It」
  • 「Open Sesame」
  • 「Summer Madness」

1977年の「Open Sesame」は映画『Saturday Night Fever』のサウンドトラックにも収録された。ディスコ期の空気の中で、Kool & The Gangがポップ・カルチャーの大きな流れに入っていたことを示す出来事のひとつだ。さらに「Summer Madness」のように、ゆったりしたテンポの楽曲も残しており、単なるパーティー・バンドでは収まりきらない面もある。

メンバーと変化

バンドは長い活動の中で多くのメンバーを迎え入れてきたが、Robert “Kool” Bell、Ronald Bell、George Brown、Dennis Thomas、Charles Smithらのオリジナル・メンバーが核になってきた。1979年以降の成功を支えたJ.T. Taylorは、1987年に脱退してソロ活動へ進み、その後1996年の再結成ツアーとアルバム『State of Affairs』で復帰した。

Ronald Bellは作曲家・サックス奏者としても重要で、「Celebration」「Cherish」「Jungle Boogie」「Summer Madness」などを手がけた。Khalis Bayyanの名でも活動し、2020年9月9日に米領ヴァージン諸島の自宅で68歳で亡くなった。

受賞歴と現在の活動

2014年にはBET主催のSoul Train Music Awardsで生涯功労賞を受賞している。現在もグループはツアー活動を続けていて、特にアジア圏での人気が強い。編成や時期によって顔ぶれは変わってきたが、Robert “Kool” Bellを中心に、70年代のファンクと80年代のダンス・ポップをつないだ歴史は今もそのまま残っている。

音楽的な特徴

Kool & The Gangの音楽は、初期のジャズ由来の演奏力、70年代ファンクの強いリズム、80年代のダンス・ポップ寄りの整ったプロダクションが段階的に重なっている。最初期はインストゥルメンタル色が強く、後期になるほどヴォーカルとメロディが前に出る。結果として、クラブ、ラジオ、スポーツ会場など、使われる場面が広がった。

70年代の粗さを残したファンク曲と、80年代のヒット志向の楽曲が同じバンドのカタログに並んでいるところが、このグループの面白いところだ。長く活動してきたバンドとして、時代ごとの音の変化がそのまま作品の履歴になっている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Disco Funk
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