Vinyl Record Reviews
Metallicaは、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身のスラッシュメタル・バンドだ。1981年にボーカル兼ギターのジェイムズ・ヘットフィールドと、ドラマーのラーズ・ウルリッヒを中心に結成された。初期にはデイヴ・ムステインやロン・マクガヴニー、後にクリフ・バートン、カーク・ハメットらが加わり、メンバーを入れ替えながら活動を固めていった。
1983年のデビュー作「Kill 'Em All」でアルバムを発表し、その翌年には「Ride the Lightning」をリリースした。1986年の「Master of Puppets」は、ヘヴィメタルの重要作として扱われることが多い。ちなみにこの時期、ツアー中のバス事故でクリフ・バートンが亡くなっている。
その後、ジェイソン・ニューステッドがベーシストとして加入し、1988年の「...And Justice for All」へとつながる。1991年にはセルフタイトル作、通称「The Black Album」を発表した。プロデューサーはボブ・ロックで、この作品は米国だけでも1600万枚以上を売り上げたとされる。
Metallicaはスラッシュメタルを軸にしながら、時期によって音楽性を変えてきた。1996年の「Load」ではオルタナティブ・ロック寄りの要素を取り入れ、翌1997年の「Reload」でも同じ方向性が続いた。1999年にはサンフランシスコ交響楽団と共演した「S&M」を発表している。
2003年の「St. Anger」は、制作過程も含めてドキュメンタリー「Some Kind of Monster」で記録された。2008年の「Death Magnetic」では、リック・ルービンがプロデュースを担当し、スラッシュメタル回帰として受け止める声もあった。
ベーシストはクリフ・バートン、ジェイソン・ニューステッド、ロバート・トゥルヒーヨへと変わっていった。ギターではカーク・ハメットが長く在籍していて、初期にはデイヴ・ムステインも参加していた。ムステインはのちにバンドを離れ、Metallicaとの間に長い確執が続いたことでも知られている。
2000年4月13日には、ファイル共有サービスNapsterを相手取って訴訟を起こした。未完成版の「I Disappear」がラジオで流れ、その出所をたどるとNapsterに行き着いたことがきっかけだった。音楽の違法ダウンロード問題を象徴する出来事として広く知られている一方、ファンの反応は割れた。
2013年12月8日には、南極のカルリーニ基地で「Freeze 'Em All」と題したライブを実施した。この年、北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアでの公演を終えたうえで南極でも演奏し、同一年内に7大陸すべてでライブを行ったバンドとしてギネス世界記録に認定されている。公演では極地環境への配慮から、通常のスピーカーを使わず、観客はヘッドホンで音を聴く形式だった。
Metallicaはグラミー賞を9回受賞している。代表的な受賞作には「One」「Enter Sandman」「The Call of Ktulu」「St. Anger」「My Apocalypse」「72 Seasons」などがある。2009年にはロックの殿堂入りも果たした。
2011年にはルー・リードとのコラボ作「Lulu」を発表した。評価はかなり分かれたが、Metallicaがアルバム単位で新しい組み合わせを試してきた流れの一つとして見ることはできる。近年も公式サイトや各種SNSで活動を発信していて、長く現役で動き続けているバンドだ。
公式サイトやSNSは、メタリカの最新情報を追うときに便利だ。ライブ情報や新作の案内に加えて、過去のアーカイブや映像も確認しやすい。