Nina Simone

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Nina Simone

Nina Simoneとは

Nina Simoneは、アメリカ出身のシンガー、ソングライター、ピアニスト、作曲家、アレンジャーであり、公民権運動の活動家でもあった人物だ。1933年2月21日にノースカロライナ州トライオンで生まれ、2003年4月21日にフランスのカリー=ル=ルエで亡くなっている。

ジャンルはJazz、Funk / Soulにまたがり、スタイルとしてはSoul-JazzやCool Jazzが挙げられる。クラシックのピアノ教育を受け、幼いころから教会で演奏し、その後はジャズやソウルの文脈で強い存在感を残した。

ピアノから始まった音楽人生

幼少期からピアノの才能を示し、地元の教会で演奏したのち、ピアノ・リサイタルも行っていた。ピアノのレッスン費用は、母親の雇い主と、音楽教師が立ち上げた地元の支援基金でまかなわれたという。

17歳でフィラデルフィアへ移り、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院で学ぶための資金を、ピアノの指導や演奏で稼いだ。その後、家計を支えるためにアトランティックシティのバーで働き、そこで歌うことも求められた。この時期に常連客を増やし、歌手としての土台も固めていった。

カーティス音楽院の不合格と、その後の転機

クラシックのコンサートピアニストを志し、フィラデルフィアのカーティス音楽院への入学を目指していたが、願書は不合格だった。本人はこれを人種差別によるものだと受け止めていたとされ、この出来事が進路に大きく影響した。

この挫折のあと、夜のクラブでピアノを弾き、歌うことで生計を立てるようになった。ここで培った演奏と歌の感覚が、のちの独特な表現につながっていく。

代表曲と公民権運動

Nina Simoneの名前を広く知らしめた曲のひとつが、ガーシュウィンの「I Loves You Porgy」だ。これがアメリカでトップ20ヒットとなり、活動の場はさらに広がった。

彼女のレパートリーは、やがて公民権運動のアンセムへと広がっていく。1963年6月のメドガー・エヴァース暗殺、同年9月のバーミングハム16丁目バプテスト教会爆破事件を受け、夫のアンディに「誰かを殺しに行くのではなく、その怒りを音楽にぶつけろ」と諭されて書いたのが「Mississippi Goddam」だとされている。これは彼女にとって最初の公民権運動アンセムになった。

以後も、彼女は公民権運動を強く支持し、その流れの中で歌うことを続けた。単に社会的メッセージを添えるだけでなく、曲そのものを運動の現場に結びつけていった点が特徴的だ。

音楽的な特徴

  • クラシック寄りのピアノ基盤を持ちながら、ジャズ、ソウル、ファンクの要素を横断している
  • Soul-JazzやCool Jazzの枠に収まる演奏と歌を残している
  • ピアノ、歌、作曲、編曲を自分の表現にまとめている
  • 楽曲の内容に社会問題を反映させることが多い

演奏面では、ピアノのタッチと歌の間に強い結びつきがある。クラシックの訓練を土台にしつつ、クラブでの実地経験が加わっているので、譜面どおりの演奏だけでは終わらない。

活動の後半と評価

1970年代にはアメリカを離れ、まずバルバドスへ移った。その後、アフリカやオランダなどを経て、最終的にはフランスに定住している。晩年はフランスのカリー=ル=ルエで過ごし、2003年に亡くなった。

没後も評価は続き、2017年にはグラミー賞のLifetime Achievement Awardを受賞し、2018年にはロックの殿堂入りを果たしている。2003年4月19日には、かつて不合格だったカーティス音楽院から名誉学位が授与されている。

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