Placebo

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Placebo

Placeboとは

Placeboは、ベルギーのジャズ・ピアニスト/作曲家Marc Moulinを中心に結成されたジャズ・ファンク・バンドだ。活動期間は1971年から1976年までで、ベルギー初のジャズ・ロック/ジャズ・ファンク・バンドとして紹介されることが多い。日本語圏では英国のロック・バンドPlaceboと混同されやすいが、こちらはまったく別のグループだ。

活動歴

Placeboは1971年に始動し、1976年までの短い期間で3枚のアルバムとシングル1枚を残した。主な作品は『Ball of Eyes』『1973』『Placebo』の3作だ。中心人物のMarc Moulinは、ギタリストPhilip Catherineらとともにバンドを立ち上げたとされている。

デビュー作『Ball of Eyes』は1972年のモントルー・ジャズ・フェスティバルで賞を獲得している。バンド解散後は、Moulinの名義でコンピレーションが再編され、Placeboの仕事があらためて見直される流れにつながった。

音楽的特徴

Placeboの音楽は、ジャズを土台にファンクやソウルの要素を強く取り込んでいる。Miles DavisやHerbie Hancockのエレクトリック期、James Brown、Sly and the Family Stone、Jimi Hendrixといった名前が影響源として挙げられている。

演奏面では、ジャズ・ロックらしいバンド・アンサンブルに、当時としては新しかったシンセサイザーの音色や、サイケデリック・ロック寄りの展開が入っている。ベルギーのフュージョン・ジャズの初期例として扱われることも多い。

代表曲とサンプリング

特に知られているのは『Ball of Eyes』収録の「Humpty Dumpty」だ。後年、ヒップホップのプロデューサーたちにサンプリングされることが多く、Pete Rock、J Dilla、Madlibらのトラックの元ネタとしても知られている。

また、2作目『1973』に入っている「Balek」もサンプリング・ソースとして評価されている。こうした再利用によって、Placeboの楽曲はオリジナルの活動期を超えて聴かれるようになった。

その後の評価

Placeboは活動期間こそ長くないが、ベルギーのジャズ・ファンク史では重要な存在として扱われている。バンド解散後も、Marc Moulin名義の再編集盤やコンピレーションを通じて作品が流通し、90年代以降はサンプリング文化の中で再発見される場面が増えた。

ジャズ、ファンク、ロック、シンセサイザーの要素を組み合わせたこのバンドの記録は、70年代ヨーロッパのクロスオーバーなサウンドを知る手がかりとしても面白い。

主なメンバー

  • Marc Moulin
  • Richard Rousselet
  • Bruno Castellucci
  • Garcia Morales
  • Johnny Dover
  • Jean Pierre Onraedt
  • Nick Kletchkovsky
  • Nicolas Fissette
  • Yvan De Souter
  • Alex Scorier
  • François Weyer
  • Frédéric Rottier
  • Frans Van Dijck

聴きどころ

Placeboを聴くなら、まず『Ball of Eyes』の「Humpty Dumpty」から入るのが分かりやすい。次に『1973』の「Balek」を聴くと、バンドが持っていたリズム感や音色の使い方が見えやすい。アルバム単位では、ジャズの演奏とファンクの反復、ロックの推進力がどう組み合わさっているかを追う楽しみがある。

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