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Prince And The Revolutionは、プリンスが1979年にミネアポリスで結成したバンドを母体にしたグループだ。はじめから名前が前面に出ていたわけではなく、1982年の『1999』のジャケットで、プリンスの名前の下に鏡文字で「THE REVOLUTION」と記されたのが最初の表記とされる。
メンバーには、リサ・コールマン、マット・フィンク、ブラウンマーク、ウェンディ・メルヴォワン、プリンス・ロジャース・ネルソン、ボビーZが並ぶ。プリンスのソロ名義と混同されやすいが、1980年代前半から中盤にかけては、このバンド編成がプリンスの音楽を支える中心だった。
1983年、ギタリストのデズ・ディカーソンが宗教上の理由で脱退し、リサ・コールマンの幼馴染だったウェンディ・メルヴォワンが加入した。この体制が、後に「レヴォリューション」として本格的に動き出すきっかけになった。
1984年の『Purple Rain』は、バンド名を冠した最初の作品として知られている。このアルバムは全米で1600万枚を売り上げ、プリンスを世界的な存在に押し上げた。映画『パープル・レイン』のサウンドトラックでもあり、音楽作品としても映像作品としても大きな広がりを持った。
その後、1986年の『Parade』では映画『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のサウンドトラックを兼ねた制作が行われた。ツアー「Hit n Run」を終えたあと、プリンスはウェンディとリサを解雇する形でバンドを解散させた。ウェンディとリサは、その後「ウェンディ&リサ」として活動を続けている。
ジャンルとしては、Rock、Pop、Funk / Soul、Stage & Screenにまたがる。スタイル面では、Pop Rock、Funk、Soundtrack、Minneapolis Soundが挙げられる。
特にミネアポリス・サウンドは、このバンドの音を語るうえで外せない。シンセサイザー、タイトなドラム、ギターの切り込み、ベースのうねりが前に出る作りで、ファンクを基盤にしつつロックやポップへ接続していく構成が目立つ。
ウェンディとリサは、この時期の楽曲制作にも深く関わっていた。プリンスの作品において、バンドが単なる伴奏役ではなく、アレンジや曲の輪郭づくりに関わる存在だったことがうかがえる。
2016年4月にプリンスが急逝したあと、同年9月にウェンディ・メルヴォワン、リサ・コールマン、ブラウンマーク、マット・フィンク、ボビーZらオリジナル・メンバーが再結集した。ミネアポリスのファースト・アヴェニューでの追悼公演を皮切りに、全米各地でプリンスを偲ぶツアーが行われた。
この再結集は、バンドの活動史の中でも特別な出来事として扱われることが多い。1980年代の作品群を支えたメンバーが、ゆかりの地であらためて集まった点に意味がある。
Prince And The Revolutionは、プリンスのソロ表現を支えるバックバンドであると同時に、作品の方向性を具体的に形にした制作集団として見られている。『Purple Rain』や『Parade』のような作品を通じて、ポップ、ファンク、ロック、映像作品をつなぐ役割を担った。
バンドとしての活動期間は長くないが、1980年代のポップ・ファンクの文脈では重要な存在だ。プリンスの名前だけで語られることも多い一方で、ウェンディとリサを含む編成が生んだ音のまとまりは、当時の作品の骨格になっている。