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REO Speedwagonは、1967年にアメリカ・イリノイ州シャンペーンで結成されたロックバンドだ。ジャンルはロック、スタイルとしてはハードロックに位置づけられることが多い。バンド名は、Neal Doughtyが「交通史」の授業で黒板に書かれていた1915年製トラック「REO Speed Wagon」から取ったもので、社名の読み方をそのまま使わず、「R-E-O」と一文字ずつ発音する形を選んだ。
結成後、1970年代にかけて地元シーンやライブ活動を通じて支持を広げ、1980年代に入ると商業的な成功を大きく伸ばした。特に1980年の『Hi Infidelity』は、バンド最大のヒット作として知られ、全米で1000万枚以上を売り上げている。この作品には「Keep On Loving You」や「Can't Fight This Feeling」を含むヒット曲が収録され、いずれもBillboard Hot 100で全米1位を記録した。
看板シンガーのKevin Croninは、初代ボーカルTerry Luttrellの後任として1972年に加入したが、Gary Richrathとの創作面での対立もあり、いったん脱退している。その後1976年に復帰し、以後は長くバンドの中心として活動した。ギタリストのRichrathはバンドの音作りを支えたメンバーのひとりで、1989年に脱退し、2015年に65歳で亡くなっている。
近年はBruce Hallの体調問題をきっかけに、Croninとの間で対立が深まり、2024年12月21日のラスベガス公演を最後にREO Speedwagonとしてのツアー活動は終了した。その後は、Kevin Cronin名義での活動に移っている。
REO Speedwagonの音楽は、ハードロックを土台にしながら、80年代にはメロディを前面に出した楽曲で広く知られるようになった。ギターを軸にしたロックバンドの編成を保ちながら、ラジオ向きのシングルで大きな成功を収めた点が特徴的だ。特に『Hi Infidelity』期の楽曲は、演奏の勢いと歌ものとしてのわかりやすさが両立している。
バンドの変遷を見ると、ギターのGary Richrath時代に築かれたバンド感と、Kevin Cronin主導で広がったポップ寄りのロックサウンドの両方が、REO Speedwagonの名前を形づくっている。ハードロックの枠に収まりつつも、全米チャートで結果を残した点は、このバンドの履歴を語るうえで外せない。
REO Speedwagonには、Graham Lear、Kevin Cronin、Alan Gratzer、Gary Richrath、Neal Doughty、Bruce Hall、Jesse Harms、Steve Scorfina、Terry Luttrell、Dave Amato、Mike Murphy、Gregg Philbin、Bryan Hitt、Duke Tumatoe、Miles Josephらが関わってきた。長い活動歴の中でメンバー交代は多く、初期から1980年代の商業的成功期、そして近年まで、時期ごとに顔ぶれが変わっている。
その中でも、Neal Doughtyはバンド名の由来に関わった人物として知られ、Kevin Croninは代表曲の作り手として存在感が大きい。Gary Richrathはギター面での核になっていた時期があり、Bruce HallやBryan Hittらも後年の編成を支えた。
REO Speedwagonは、1970年代にファン層を育て、1980年代に大きな商業的成功をつかんだバンドとして整理できる。特に『Hi Infidelity』の成功は、アルバム単位でもシングル単位でも強い結果を残していて、アメリカン・ロックの80年代的な広がりを示す例のひとつになっている。
ロックバンドとしての骨格を保ちながら、ヒット曲を継続的に出したことが、このバンドの履歴の中心にある。ライブ活動を長く続け、メンバー交代を重ねながら名前を維持してきた点も含めて、アメリカのハードロック/AOR周辺を語るときに外しにくい存在だ。