The Clash

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The Clashとは

The Clashは、1970年代後半から1980年代前半にかけて活動したイギリスのパンク・ロック・グループだ。ロンドン西部と南部を拠点に、1976年に結成され、1985年まで活動した。バンドは「The Only Band That Matters」という呼び名でも知られている。

メンバーは時期によって入れ替わりがあったが、初期から中核を担ったのはジョー・ストラマーことジョン・メラー、ポール・シムノン、ミック・ジョーンズ、トッパー・ヒードンの4人だ。ほかにキース・レヴィーン、テリー・チムズ、ピート・ハワード、ヴィンス・ホワイト、ニック・シェパード、ボビー・ハーパーなども在籍している。

活動歴

デビュー後のThe Clashは、同時代のパンク・バンドの中でも比較的早い段階で音楽の幅を広げていった。1979年には、アメリカでの初のツアーに合わせて2作目の『Give 'Em Enough Rope』が先に発売され、その後に1stアルバム『The Clash』がアメリカ盤として再編成されてリリースされた。

翌1980年には『London Calling』を発表し、世界的な評価を集める。1982年以降は内部対立もあり、メンバー交代が続いた。バンドは1986年1月に解散している。ジョー・ストラマーの死後、2003年3月10日にロックの殿堂入りも果たした。

音楽的な特徴

The Clashはパンク・ロックを基盤にしながら、レゲエ、ダブ、ロカビリー、ヒップホップ、ファンクなどを取り込んだ。パンクの速さや攻撃性だけで押し切るのではなく、リズムや編成、曲の構成に別の要素を入れていった点が特徴だ。

初期の作品ではストレートなパンクの色が強いが、アルバムを追うごとに曲の幅が広がっていく。『Give 'Em Enough Rope』ではアメリカ進出を視野に入れた作りが見え、『London Calling』ではその先の方向性がはっきり出ている。ロック、レゲエ、R&Bなどを同じアルバムの中で並べている点は、当時のパンク・バンドの中でも目立っていた。

『London Calling』のジャケット

『London Calling』のジャケットは、The Clashを語るうえで外せない要素だ。表紙に使われた写真は、1979年9月21日にニューヨークのパラディウムで行われたライブ中、ベーシストのポール・シムノンがベースを叩き壊す瞬間を、写真家ペニー・スミスが撮影したものだ。

この夜は固定席のみの会場だったため、普段のような観客の反応が得られず、シムノンが苛立ってベースを叩きつけたとされている。スミスは、殴られないように後ずさりしながら撮影したため、写真は少しピントが甘い。本人は当初この写真の採用に難色を示していたが、コンタクトシートを見たジョー・ストラマーが即座に選んだことで、アルバムの表紙になった。

ピンクと緑のタイトルロゴ、白黒写真という組み合わせは、1956年のエルヴィス・プレスリーのデビュー・アルバムへのオマージュとしても知られている。ロックの伝統的なデザインを参照しながら、パンクの衝動的な瞬間を切り取った構成になっていて、音楽の内容ともつながっている。

影響と評価

The Clashは、パンクを出発点にしながら、その枠だけで終わらないバンドとして評価されてきた。レゲエやダブを取り込んだことで、ロックとブラック・ミュージックの接点を意識するきっかけを作った面もある。さらに、ヒップホップやファンクまで視野に入れていた点は、後のオルタナティブ・ロックやクロスオーバー系のバンドにもつながる。

ライブの熱量、政治性を含んだ歌詞、そしてアルバム単位での構成力が重なって、The Clashは単なる初期パンクの代表というだけでは収まらない存在になった。ロック史の中でも、ジャンルの境界を動かしたバンドとして参照され続けている。

主な関連メンバー

  • Joe Strummer / John Mellor
  • Paul Simonon
  • Mick Jones
  • Topper Headon
  • Keith Levene
  • Terry Chimes
  • Pete Howard
  • Vince White
  • Nick Sheppard
  • Bobby Harper

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