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The Cureは、1976年にイングランド・ウェスト・サセックス州クロウリーで結成されたロック・バンドだ。最初は「Malice」、次に「Easy Cure」を名乗り、1978年に現在のThe Cureへと改名した。結成以来、ロバート・スミスがフロントマン、ソングライター、ボーカル、ギタリストを一貫して担っている。
メンバーの入れ替わりは多いが、長く在籍したミュージシャンもいる。シモン・ギャラップ、ロジャー・オドネル、ジェイソン・クーパー、リーブス・ガブレルスなどがその代表で、時期によって編成を変えながら活動を続けてきた。2019年にはロックの殿堂入りも果たしている。
初期のThe Cureは、ニュー・ウェイヴやポストパンクの文脈で語られることが多い。そこから1980年代にかけて、ポップ寄りの曲調から、より陰影のあるサウンドへと移っていく。アルバムごとに方向を変えながらも、ロバート・スミスの歌とギターを軸にした構成は保たれてきた。
代表作としてよく挙げられるのが、1989年の『Disintegration』、2000年の『Bloodflowers』だ。どちらも内省的な作風で知られ、The Cureの中でも重要な位置を占めている。
2024年11月1日には、2008年の『4:13 Dream』以来16年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Songs of a Lost World』を発表した。ゴシック・ロックとスペース・ロックを織り交ぜた内容として受け止められ、批評面でも高い評価を受けた。Metacriticでは93点を記録している。
商業面でも反応は大きく、全英アルバムチャートでは32年ぶりの1位を獲得し、アメリカでもトップ10入りした。さらに2026年2月の第68回グラミー賞では、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞している。
The Cureの音楽は、ロックを土台にしながら、ニュー・ウェイヴ、ポストパンク、オルタナティブ・ロック、ゴシック・ロック、コールドウェイヴの要素を行き来してきた。曲によっては明るいメロディを使いながら、演奏や歌の配置で独特の緊張感を作ることがある。
ギター、ベース、ドラムに加えて、キーボードの使い方も特徴のひとつだ。編成が変わっても、音の重ね方やリフの作り方には一貫した部分がある。特に1980年代後半以降は、音の厚みや反復の感覚が前面に出る場面が多い。
『Songs of a Lost World』では、その流れが改めて確認されている。ゴシック・ロックとスペース・ロックを組み合わせた作りは、過去の主要作とつながるものとして扱われている。
長年の中心人物はロバート・スミスだが、The Cureは固定メンバーのバンドというより、時期ごとに編成を変えながら進んできたグループだ。以下のメンバーが主要な時期を支えてきた。
The Cureは、ポストパンク以降の英国ロックの流れの中で長く参照されてきた。ゴシック・ロックの文脈で語られることも多く、同時にポップなメロディを持つ楽曲も多いので、単一のジャンルに収まりにくいバンドでもある。
長い活動のなかで作風を変えながらも、ロバート・スミスの声とギターを軸にしたバンド像は保たれている。2024年の『Songs of a Lost World』の反応を見ると、そのスタイルが今も強く受け止められていることがわかる。