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The Jesus And Mary Chainは、1983年にスコットランドのイーストキルブライドで結成されたオルタナティブ・ロック・バンドだ。中心にいるのは、結成時から一貫してソングライティングを担ってきた兄弟、ジム・リードとウィリアム・リードの2人である。
初期メンバーには、後にプライマル・スクリームを率いるボビー・ギレスピーがドラムで参加していたことでも知られている。バンドは1999年に一度解散したが、2007年に再結成している。
このバンドの特徴は、甘いメロディと強いノイズを同じ曲の中でぶつける作り方にある。1985年のデビュー・アルバム『Psychocandy』では、ビーチ・ボーイズを思わせるようなポップなメロディと、耳を刺すようなフィードバック・ノイズが正面から組み合わされている。
ジャンルとしては、インディー・ロック、ノイズ・ロック、シューゲイザー、オルタナティブ・ロック、ポストパンクにまたがる存在として扱われることが多い。特に『Psychocandy』は、「シューゲイザー」という呼び名が定着する前の作品ながら、その後の流れに大きな影響を残したとされている。
The Jesus And Mary Chainは、ノイズポップとシューゲイザーの成立に大きく関わったバンドとして扱われている。『Psychocandy』で示した、メロディとノイズの組み合わせは、その後のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインやスロウダイヴのようなシューゲイザー勢に影響を与えたとされる。
さらに、90年代以降のオルタナティブ・ロックにも波及していて、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブやア・プレイス・トゥ・ベリー・ストレンジャーズのようなバンドの文脈でも名前が挙がる。ポストパンク以降のインディー・ロック史を語るときに外しにくい存在だ。
まず押さえたいのは、やはり『Psychocandy』だ。バンドの方向性を最初に強く示した作品で、以後の評価もこのアルバムを軸に語られることが多い。ノイズの扱いとポップな旋律の組み合わせを確認したいなら、ここから入るのが自然だ。
その後の作品群や再結成後の活動も含めて、ジムとウィリアムの兄弟がどのようにバンドを続けてきたかを見ると、このグループが単なる初期シューゲイザーの代表格ではなく、長くオルタナティブ・ロックの中に位置してきたことがわかる。