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The Jimi Hendrix Experienceは、1966年10月にロンドンで結成された3人編成のロック・バンドだ。中心人物はギタリスト/シンガー/ソングライターのジミ・ヘンドリックスで、ベーシスト兼バック・ヴォーカルのノエル・レディング、ドラマー兼バック・ヴォーカルのミッチ・ミッチェルが加わって活動した。結成のきっかけを作ったのは、元アニマルズのベーシストでプロデューサーでもあったチャス・チャンドラーで、シアトル出身のヘンドリックスをロンドンへ連れて行き、現地のメンバーと引き合わせた。
活動期間は3年弱と短いが、その間に3枚のスタジオ・アルバムと4枚の全英トップ10シングルを残している。デビュー・シングル「Hey Joe」は全英4位を記録した。1967年のデビュー・アルバム『Are You Experienced』には「Foxy Lady」「Purple Haze」などが収録され、批評面でも商業面でもすぐに注目を集めた。続く1968年の『Electric Ladyland』は、ヘンドリックス自身が全米チャート1位を獲得した唯一の作品として知られている。
このバンドの軸にあるのは、ブルースを土台にしたギター・サウンドだ。ヘンドリックスは15歳でギターを手にして以降、ハウリン・ウルフ、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズといったブルースの演奏に強く影響を受けたとされる。その上で、フィードバックや強い歪みを使った演奏を前面に出し、当時としてはかなり新しい音を作っていた。
ジャンルで見ると、ロックの中でもサイケデリック・ロックとブルース・ロックの要素がはっきりしている。『Are You Experienced』はサイケデリック・ロックの流れを決定づけた作品として扱われることが多く、『Electric Ladyland』ではその手法がさらに広がっている。
1969年8月のウッドストック・フェスティバルで披露した「星条旗よ永遠なれ」の即興的な演奏は、ヘンドリックスを語るうえで外せない場面だ。ベトナム戦争の時代背景とも重なり、このパフォーマンスは象徴的な場面として記録されている。
ヘンドリックスは1970年に27歳で亡くなったが、その後もギター表現への影響は大きく残っている。フィードバックの扱い方、歪みの使い方、ブルースをロックへ持ち込む組み立て方は、後続のロック/ブルース系ギタリストに広く参照されてきた。短い活動期間の中で残した録音とライブ演奏が、今も資料として扱われている。