The Who

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The Who

The Whoとは

The Whoは、1964年にイングランド・ロンドンのシェパーズ・ブッシュで結成されたロック・バンドだ。ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼント、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンを中心とする編成で知られている。もともとはThe Detours、The High Numbersと名乗っていた時期があり、1960年代の英国モッズ・ムーヴメントと強く結びついていた。

デビュー・シングル「I Can't Explain」は1965年に発表され、ロンドンのマーキー・クラブでの「Maximum R&B」を掲げたレジデンシーで人気を広げた。以後、英米で活動を拡大し、ライブと作品の両面で存在感を強めていく。

活動の流れ

初期のThe Whoは、シングルとアルバムを重ねながら評価を高めた。1965年の『My Generation』、1966年の『A Quick One』、1967年の『The Who Sell Out』を経て、1969年にはロック・オペラ『Tommy』を発表した。『Tommy』は、物語性を持つロック作品として広く知られている。

1971年の『Who's Next』、1973年の『Quadrophenia』でも大きな注目を集めた。その後、1978年にキース・ムーンが死去し、ドラムにはケニー・ジョーンズが加わった。1983年にはいったん解散し、その後は再結成とツアーを繰り返している。2006年には『Endless Wire』、2019年には『Who』を発表した。2025年にはスコット・デヴァーズがドラムを担当し、北米ツアー「The Song Is Over」を行った。

音楽的な特徴

ピート・タウンゼントのギターは、複雑なブルース・フレーズを前面に出すタイプではなく、パワーコードを軸にした演奏が目立つ。フィードバックの使い方もはっきりしていて、静かな部分と強い部分の差を大きく取る曲が多い。

ライブでは大音量のアンプ・スタックを使い、楽器を壊すパフォーマンスでも知られる。タウンゼントは「マーシャル・スタック」の開発にも関わったとされ、音量と音圧を前に出したステージ作りに関与した。キース・ムーンの激しいドラムも、バンドの演奏をかなり強く印象づけている。

ロック・オペラと作品性

The Whoの重要な点として、ロック・オペラの発展がある。『Tommy』と『Quadrophenia』は、その代表例だ。単発のヒット曲だけでなく、アルバム全体で物語やテーマを組み立てる作り方を広めたバンドとして扱われることが多い。

1960年代後半にはコンセプト・アルバム的な発想も見せていて、『The Who Sell Out』では英国の海賊ラジオ局を題材にしている。こうした流れは、後の長編志向のロック作品にもつながっていく。

ライブと記録

The Whoはスタジオ作品だけでなく、ライブでもよく語られる。1976年5月31日には、126デシベルを記録したコンサートでギネス世界記録を作った。大音量の演奏、派手な演出、楽器破壊のイメージは、このバンドを説明する時によく出てくる要素だ。

こうしたステージ表現は、照明やレーザー、PAシステムの使い方にも影響を与えたとされる。単に音を鳴らすだけでなく、見せ方そのものを強く意識したバンドだった。

影響を受けた側と評価

The Whoは、ハードロック、ヘヴィメタル、パンクに影響を与えたバンドとしてよく挙げられる。パワーコードとフィードバックの使い方は、後のロックの演奏に直接つながっている。ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンにも影響を与えたとされている。

パンク以降の世代からの評価も高く、セックス・ピストルズのカバーや、ザ・クラッシュがサポートを務めた事実も知られている。全世界でのレコード売上は推定1億枚を超える。1990年にはロックの殿堂入りも果たしている。

メンバー

  • Roger Daltrey
  • Pete Townshend
  • John Entwistle
  • Keith Moon
  • Kenny Jones

聴くときの入口

The Whoを初めて聴くなら、『My Generation』『I Can See for Miles』『Tommy』『Who's Next』『Quadrophenia』あたりが入り口になる。シングル中心の時期から、長編作品を作る時期まで、バンドの変化が追いやすい。

ロックの演奏、ライブの見せ方、アルバム単位の構成、その3つを強く押し出したバンドとして、今も名前が挙がることが多い。

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