Vangelis

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Vangelis

Vangelisとはどんなアーティストか

Vangelisは、ギリシャ出身の作曲家・編曲家・演奏家で、本名はEvangelos Papathanassiou。1943年3月29日にギリシャのアグリア近郊ヴォロスで生まれ、2022年5月17日にパリで亡くなった。電子音楽、アンビエント、現代クラシック、映画音楽の分野で広く知られている。

音楽だけでなく、画家としても活動していた。4歳でピアノに触れ、6歳で初めての公開演奏を行ったとされる。正式な音楽教育は受けておらず、楽譜の読み書きも生涯身につけなかったと本人が語っている。作品の多くは、譜面に書き起こすよりも、即興とその場での発想を重ねて作られたと伝えられている。

活動の始まりとバンド時代

Vangelisの音楽活動は、1960年代のバンド参加から始まる。初期にはThe Forminxのメンバーとして活動し、その後、Demis RoussosやLucas SiderasとともにAphrodite's Childを結成した。Aphrodite's Childでは、プログレッシブ・ロック寄りの作品で知られ、Vangelisの鍵盤や作曲の感覚が前面に出ている。

1980年代初頭には、Jon and Vangelisとしても活動し、こちらでも一定の成功を収めた。こうした経歴を見ると、ロック、電子音楽、映画音楽のあいだを行き来しながら活動していたことが分かる。

音楽的な特徴

Vangelisの作品は、電子音楽を軸にしながら、オーケストラ的な広がりやシンセサイザーの音色を組み合わせているものが多い。ジャンル表記としてはElectronic、Stage & Screen、Classical、Ambient、Experimentalなどが挙げられる。

特に映画音楽では、旋律を前に出した書き方が目立つ。シンセサイザーを使いながらも、単に機械的な音作りに寄せるのではなく、ピアノやストリングスを思わせるフレーズを組み込んでいる。即興的に音を重ねながら曲を作る方法も、彼の作品の特徴として語られている。

代表作と映画音楽での実績

Vangelisの名前を広く知らしめたのは、映画音楽の仕事だ。1981年の映画『炎のランナー』ではアカデミー作曲賞を受賞した。あのピアノのテーマはシングルでもサウンドトラック盤でも大きなヒットになり、全米1位を記録している。

1982年の『ブレードランナー』のスコアも重要な仕事として挙げられる。こちらは後年になって評価がさらに高まり、1983年にはBAFTA賞やゴールデングローブ賞の作曲部門でノミネートされた。正式なサウンドトラック盤の発売はかなり遅れ、映画公開から12年後の1994年まで待つことになった。

そのほかにも、『1492: Conquest Of Paradise』の音楽が知られている。映画音楽の分野で、映像の印象を支えるだけでなく、楽曲そのものが独立して広く聴かれる形を作った人として扱われている。

アルバム制作と作品数

Vangelisは60枚を超えるアルバムを残しているとされる。その多くはソロ作品だけでなく、コラボレーション作品も含む。電子音楽、アンビエント、現代クラシックのあいだをまたぐような構成が多く、ジャンルの枠に収まりにくい作品群になっている。

また、絵画の制作や展示も行っていた。2003年にはスペインのバレンシアにあるAlmudinで70点の絵画を展示し、その後2004年末まで南米を巡回したとされる。音楽以外の表現にも継続して取り組んでいたことが分かる。

音楽好きのあいだで語られる点

Vangelisは、独学で作曲を進め、楽譜に頼らず作品を作った人物としてよく紹介される。そうした制作姿勢と、映画音楽で残した実績の両方が、彼のキャリアを特徴づけている。

ロックバンドでの活動から始まり、ソロで電子音楽やサウンドトラックを発展させ、さらにクラシック寄りの書法も取り入れた。活動の幅は広いが、どの時期の作品にも鍵盤を中心とした作曲感覚が通っている。

主なポイント

  • ギリシャ出身の作曲家・編曲家・演奏家
  • Aphrodite's Child、Jon and Vangelisなどで活動
  • 『炎のランナー』でアカデミー作曲賞を受賞
  • 『ブレードランナー』『1492: Conquest Of Paradise』などの映画音楽で知られる
  • 電子音楽、アンビエント、現代クラシックを横断する作品を多数制作
  • 画家としても活動していた

Vangelisの作品をたどると、映画音楽の印象だけでなく、バンド時代から続く鍵盤主体の作曲、即興を重ねる制作方法、そして電子音楽とオーケストラ的な響きの組み合わせが見えてくる。活動歴を整理すると、ジャンルをまたぎながら独自の仕事を積み重ねた人物として受け止めやすい。

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