Vangelis - L'Apocalypse Des Animaux (1973)
Vangelis 1973

Vangelis - L'Apocalypse Des Animaux (1973)

Electronic Folk, World, & Country Stage & Screen Classical Soundtrack Modern Classical

Vangelis『L'Apocalypse Des Animaux』(1973)について

Vangelisの『L'Apocalypse Des Animaux』は、1973年に登場したサウンドトラック作品で、初期のソロ活動を代表する1枚のひとつだ。電子音楽の人という印象が強いVangelisだが、この作品ではシンセサイザーだけに寄らず、弦やピアノ、抑えた打楽器を含む構成で、映像に寄り添う流れがはっきりしている。ジャンル表記としてはElectronic、Classical、Folk、World、& Country、Stage & Screen、スタイルとしてはSoundtrack、Modern Classicalが並ぶが、実際の聴感もその枠に近いところに収まる。

作品の位置づけ

この時期のVangelisは、Aphrodite’s Child解散後のソロ展開を進めていた段階にある。1973年という年代は、のちの大きな成功作群より前で、映画や映像音楽との結びつきが強い時期だ。『L'Apocalypse Des Animaux』もその流れの中にあり、作曲家としての輪郭がかなり明確に出ている作品と言える。

同時代のヨーロッパの映像音楽やモダン・クラシカルと比べると、派手な展開よりも、短い曲を連ねて場面を作る姿勢が目立つ。電子音楽の実験性と、旋律を前に出す書法の両方が見える点で、後のVangelis作品につながる土台になっている。

内容と聴きどころ

このアルバムは、曲ごとの色合いがはっきり分かれている。静かなピアノ、低くうねるシンセ、弦の持続音、簡潔なメロディの組み合わせで進み、映像作品のための音楽らしく、場面ごとの切り替えが自然だ。全体としては、旋律のわかりやすさと、空間を使う音作りが印象に残る。

代表曲としてよく知られるのは「La Petite Fille de la Mer」だろう。Vangelisの中でも特に親しみやすい曲で、静かな主題がそのまま耳に残るタイプの1曲だ。ほかにも、アルバム全体に通じる抑制された筆致があり、曲単位でも流れでも聴ける構成になっている。

日本盤について

今回の盤は、日本でPolydorから出た1973年盤、品番はMPF 1313。LC 0309 / LC 00309が付く。オリジナルと同年のリリースなので、後年の再発盤と比べるよりも、当時の日本でこの作品がどのように出回っていたかを示す資料として見るのが自然だ。

Polydorは1970年代前半の時点で国際的に展開していたレーベルで、この盤もその流れの中にある。Vangelisの作品は国や盤によってジャケットや収録表記が異なることがあり、コレクション面でも見比べがいのあるタイトルだ。

まとめ

『L'Apocalypse Des Animaux』は、Vangelisの映画音楽家としての感覚と、ソロ作曲家としての初期の特徴がまとまった作品だ。大きなドラマを前面に出すというより、短い曲の連なりで映像の気配を作るタイプで、のちの代表作とは違う意味でVangelisらしさが見える1枚になっている。

トラックリスト

  1. A1 Apocalypse des Animaux - Générique
  2. A2 La Petite Fille de la Mer
  3. A3 Le Singe Bleu
  4. A4 La Mort Du Loup
  5. A5 L'Ours Musicien
  6. B1 Création Du Monde
  7. B2 La Mer Recommencée

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