Massive Attack

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Massive Attack

Massive Attackとは

Massive Attackは、イギリス・ブリストル出身の音楽プロダクション・グループだ。現在の中心メンバーとしては、Robert Del Naja、Tricky、Daddy Gが知られている。もともとは1980年代のブリストルで活動していたサウンドシステム集団「The Wild Bunch」を母体にしていて、クラブ・シーンやDJカルチャーの流れの中から生まれたグループとして扱われている。

グループ名は、1985年にブリストルでグラフィティ・アーティストのBrimがスローガンとして描いた「Massive Attack」に由来するとされている。1991年の湾岸戦争の時期には、英国政府からの圧力を避けるため、一部の作品で「Massive」と表記されたこともある。

活動の始まりとブリストルの背景

Massive Attackの前身であるThe Wild Bunchは、1980年代を通じてブリストルのアンダーグラウンド・パーティーシーンで存在感を持っていた。ダブ・レゲエ、ヒップホップ、パンク、ソウルなどを混ぜるDJ文化の中で、1988年前後にMassive Attackが立ち上がったとされる。

この背景がそのまま音楽性に反映されていて、単一ジャンルの枠に収まらない作り方が最初期から目立つ。レゲエ由来の低音処理、ヒップホップのビート感、ソウルのサンプル感覚、電子音の配置が、楽曲の骨組みとして使われている。

代表作と音楽的な変化

Blue Lines

1991年のデビュー作「Blue Lines」は、ダウンテンポなヒップホップを軸に、レゲエ、ソウル、エレクトロなどを組み合わせた作品として知られている。ブリストルのクラブ文化やDJ的な編集感覚がそのまま入っていて、後に「トリップホップ」と呼ばれる流れを形づくる作品のひとつとして扱われている。

ここでのMassive Attackは、ビートを前に出しすぎず、低速のリズムの上に断片的な歌やサンプルを置くやり方を取っている。派手な展開よりも、音の重ね方と間の取り方が中心にある。

Protection

1994年の「Protection」では、前作の流れを引き継ぎつつ、より歌ものとしての輪郭がはっきりしている。ゲスト・ヴォーカルの使い方も含めて、Massive Attackの制作単位としての性格が見えやすい時期だ。

Mezzanine

1998年の「Mezzanine」は、ポストパンク、インダストリアル、ダブの要素を取り入れた、前作よりも暗く重い方向の作品になっている。コクトー・ツインズのElizabeth Fraserを迎えた「Teardrop」が収録されていて、この曲は特に広く知られている。

このアルバムはイギリス、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドでチャート1位を記録し、バンド史上もっとも商業的に成功した作品として扱われている。一方で、この時期の作風をめぐってメンバー間の対立が深まり、Andrew Vowlesの脱退につながる要因のひとつになったとされている。

音楽的特徴

  • ダウンテンポを基調にした遅めのビートが多い
  • ダブの低音処理と残響の使い方が目立つ
  • ヒップホップのサンプリング感覚を取り入れている
  • ソウルやレゲエの要素が曲の土台にある
  • 後期にはポストパンクやインダストリアル寄りの質感も入る
  • ゲスト・ヴォーカルを使った曲構成が多い

メンバーとグループの形

提供情報ではRobert Del Naja、Grant Marshall、Andrew Vowles、Adrian Thawsがメンバーとして挙げられている。ウェブ上の情報では、現在の中心メンバーとしてRobert Del Naja、Tricky、Daddy Gが案内されることが多い。初期の編成にはAndrew Vowlesも含まれていた。

Massive Attackは、固定のバンド編成というより、制作ユニットとしての側面が強い。曲ごとに参加するヴォーカルやミュージシャンが変わるため、作品ごとの色がはっきり出やすい。

影響と位置づけ

Massive Attackは、ブリストル発の音楽としてトリップホップの成立に大きく関わったグループとして知られている。特に「Blue Lines」は、その後のダウンテンポ、エレクトロニカ、オルタナティブなクラブ・ミュージックに影響を与えた作品として参照されることが多い。

また、「Mezzanine」以降に見られる暗い音像や重いベースライン、ロック由来の質感の取り込みは、90年代末以降の電子音楽やポスト・ロック周辺の制作にもつながっていく。Massive Attackは、クラブ音楽を出発点にしながら、アルバム単位での構成や音の密度を詰めていったグループとして見ておくとわかりやすい。

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