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The Metersは、1965年にニューオーリンズで結成されたアメリカのファンク・バンドだ。オリジナル・メンバーは、ジガブー・モデリステ(ドラム)、ジョージ・ポーター・Jr.(ベース)、レオ・ノセンテリ(ギター)、アート・ネヴィル(キーボード)の4人で、のちにシリル・ネヴィルが加わった。ジャンルはファンクとソウルに分類されることが多く、ニューオーリンズのリズム感を前面に出したバンドとして知られている。
結成後のThe Metersは、アラン・トゥーサンとそのレーベルの専属バックバンドを務めた。1969年には「Sophisticated Cissy」と「Cissy Strut」を発表し、どちらもR&Bチャートでヒットしている。1975年には、アート・ネヴィルの弟であるシリル・ネヴィルがパーカッションとヴォーカルで加入し、リプリーズ/ワーナー期の3枚のアルバムに参加した。
1979年には、ビジネス上のトラブルを理由に解散した。その後、1989年のニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテージ・フェスティバルでの即興セッションをきっかけにオリジナル・メンバーが再び集まった。1994年にはアート・ネヴィルとジョージ・ポーター・Jr.が新メンバーを迎え、「The Funky Meters」として活動を続けた。
The Metersの音は、ファンク、ブルース、ダンス・グルーヴをニューオーリンズ流のセカンドライン・リズムにまとめたものとして語られることが多い。演奏の中心にあるのは、ドラムとベースの細かいリズムの組み合わせで、そこにギターとキーボードが短いフレーズを重ねていく形だ。
曲の構造は比較的シンプルだが、リズムの置き方や各楽器の間合いがはっきりしていて、いわゆるニューオーリンズ・ファンクの土台を作ったグループの一つとして扱われている。代表曲の「Cissy Strut」も、その特徴が分かりやすい1曲だ。
ウェブ上の情報では、The Metersの楽曲は450回以上サンプリングされているとされている。ヒップホップではLL Cool J、Run-D.M.C.、N.W.A、パブリック・エナミーらが挙げられていて、ロックやオルタナティブではレッド・ホット・チリ・ペッパーズやビースティ・ボーイズにも影響が及んでいる。
ファンクの初期を支えたバンドとして名前が挙がることが多く、後続のアーティストがリズム・パターンやベースラインを参照する場面も多い。ロックの殿堂には複数回ノミネートされているが、現時点では未選出だ。2018年にはグラミー生涯功労賞を受賞している。
The Metersを聴くなら、まずは「Cissy Strut」と「Sophisticated Cissy」から入ると、バンドの持ち味がつかみやすい。派手な展開よりも、各パートの噛み合い方や、ニューオーリンズらしい跳ね方に注目すると面白い。ファンクのルーツをたどるときに、外せない名前の一つだ。