Bell Biv Devoe - Poison (1990)
Bell Biv DeVoe『Poison』
Bell Biv DeVoeの『Poison』は、1988年に結成された3人組が1990年に発表したデビュー・アルバム。New Editionのメンバーだったリッキー・ベル、マイケル・ビヴンス、ロニー・デヴォーが、ジミー・ジャム&テリー・ルイスの提案を受けて独立ユニットとして始動した作品で、タイトル曲「Poison」を中心に、グループの出発点をそのまま示す内容になっている。
制作背景・エピソード
制作のきっかけは、New Editionの活動休止期にあった3人に対して、ジミー・ジャム&テリー・ルイスが別ユニットの結成を提案したことにある。グループは「Mental hip-hop smoothed out on the R&B tip with a pop feel appeal to it」というコンセプトを掲げ、そこにドクター・フリーズ(エリオット・ストレイト)や、パブリック・エナミーを手がけたボム・スクワッド(ハンク&キース・ショックリー)らが参加した。こうして、ストリート色の強いビートとヴォーカル・ハーモニーを組み合わせたアルバムが形になった。
収録曲では、クール・G・ラップ&DJポロのブレイクビーツを敷いた「Poison」、官能的でファンキーと評される「Do Me!」、ボム・スクワッドがカット&ペーストを施した「B.B.D. (I Thought It Was Me)?」や「Dope!」が並ぶ。スロウ・ジャムの「When Will I See You Smile Again?」では、リッキー・ベルの歌唱にも触れられている。
なお、A5の曲名にはMikeとRalphの間のカンマが抜けているという注記がある。WokieはEpic Records、Timmy GatlingはTommy Boy Records所属としてクレジットされている。
時代の文脈
『Poison』は、1980年代末から1990年代初頭にかけて広がったニュージャック・スウィングの流れの中で出てきた作品として扱われている。テディ・ライリーが切り開いたジャンルに対して、BBDはヒップホップ寄りの感触とファッション、ダンスの要素を前面に出し、New Edition時代のティーン・アイドル的な印象を大きく切り替えた。New Editionのメンバーがソロ活動へ向かう中で生まれたユニットという点も、この時期の動きと重なる。
アルバムは米ビルボード200で最高5位、全米で400万枚超を記録し、「Poison」と「Do Me!」がBillboard Hot 100でともに最高3位、R&Bチャートでは1位を獲得した。1991年のソウル・トレイン・ミュージック・アワードでは最優秀R&Bアルバム賞も受賞している。
後世への影響
「Poison」は30年以上たった現在でもクラブやラジオで流れ続け、サンプリングやカバー、映画やゲームのサウンドトラックにも使われているとされる。ボーイズIIメン、TLC、さらにPuff Daddy率いるバッド・ボーイ・レコーズのサウンド戦略にも影響を与えた作品として挙げられている。ヒップホップ・ビートの上でR&Bを歌う形を広めた代表例として、このアルバムは今も名前が挙がり続けている。
トラックリスト
- A1 Dope! 3:44
- A2 B.B.D. (I Thought It Was Me)? 4:35
- A3 Let Me Know Something?! 4:40
- A4 Do Me! 4:33
- A5 Ronnie, Bobby, Ricky, Mike, Ralph And Johnny (Word To The Mutha)! 4:30
- B1 Poison. 4:22
- B2 Ain't Nut'in Changed! 3:30
- B3 When Will I See You Smile Again? 5:08
- B4 I Do Need You 4:36
動画プレイリスト
このアーティストについて
Bell Biv DeVoe(ベル・ビヴ・デヴォー、通称BBD)は、マサチューセッツ州ボストン出身のR&B/ニュー・ジャック・スウィング・トリオ。伝説的ボーカル...
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