The Eyes - The Arrival Of The Eyes (1966)
The Eyes / The Arrival Of The Eyes
1960年代半ばのUKビート・シーンを代表するバンドのひとつ、The Eyesによる1966年作。タイトルはそのままバンド名を冠した作品で、当時の英国ロックらしいシングル感覚の強い作りが目に入る一枚です。レーベルはMercury、カタログ番号は10035 MCE。UK盤として同年に出たオリジナル盤になります。
作品の位置づけ
The Eyesは、1964年から1967年にかけて活動した英語圏のバンドで、メンバーにはTerry Nolder、Chris Lovegrove、Phil Heatley、Barry Allchin、Brian Corcoranらが在籍していました。The Arrival Of The Eyesは、その活動期の中でもバンドの基本形がはっきり見える時期の作品で、モッド/ビート系の流れの中に置いて語られることが多いタイトルです。
同時代のUKバンドと比べると、The Whoのような鋭さや、Small Facesに通じる街場の感覚、あるいはThe Kinks周辺のビート感と並べて語られることがある系統です。ただし、この作品自体は、そうした大物のような大規模なヒット作というより、60年代英国ロックのシングル文化の空気をそのまま閉じ込めたタイプのレコードとして見ておくのが自然です。
レーベルと時代背景
Mercuryは1945年にシカゴで始まった多国籍レーベルで、1960年代には欧州でも広く流通していました。The EyesのこのUK盤は、まさにその時代のMercuryらしいリリースで、後年の再発盤とは別の、当時のオリジナル流通を示すものです。70年代以降の7桁カタログ番号ではなく、1960年代中盤の番号体系に属する点も、時代を示す手がかりになっています。
サウンドの印象
この作品は、ビート・バンドらしい直進性のある演奏と、モッド寄りの引き締まった曲作りが軸になっているタイプのアルバムとして受け取られます。ギター主体の編成を活かしたシンプルな構造で、当時の英国グループに共通する、短い曲を連ねていく感覚が前に出る一枚です。
実際に耳を通すと、派手な装飾よりも、リズムの推進力とヴォーカルの押し出しが印象に残る内容です。60年代の英国ビート盤にある、ラフさと整った録音のあいだのバランスがこの作品でも感じられます。
代表曲について
このレコードは、一般的な意味で広く知られた大ヒット曲を軸にした作品というより、バンドの当時の持ち味をまとめたアルバムとして見られています。The Eyesの名前を知る入口としては、シングル曲やアルバム全体の流れを合わせて追う形が分かりやすいです。
まとめ
The Arrival Of The Eyesは、1966年のUKビート/モッド・シーンを伝える作品。The Eyesというバンドの活動期を示す、時代性のはっきりしたオリジナル盤です。大きく誇張するより、60年代英国ロックの地続きの中で聴くと輪郭が見えやすいレコードだと言えます。
トラックリスト
- A1 The Immediate Pleasure
- A2 I'm Rowed Out
- B1 When The Night Falls
- B2 My Degeneration
関連動画
- The Eyes - My Degeneration
- The Eyes - I'm Rowed Out
- The Eyes-You`re Too Much
- The Eyes - The Immediate Pleasure
- The Eyes - The immediate pleasure UK 1966 (HQ)