Tool - Lateralus (2001)
Tool 2001

Tool - Lateralus (2001)

Rock Prog Rock Heavy Metal Progressive Metal

Tool『Lateralus』について

Toolは、アメリカ・ロサンゼルス出身のロック・バンドで、1990年結成。ヘヴィなギター・リフ、変拍子、長めの展開、そして映像作品まで含めた総合的な作り込みで知られる存在だ。『Lateralus』はその3作目のフル・アルバムで、オリジナルは2001年5月15日発表。前作『Ænima』で確立したバンドの輪郭を、さらに細かく掘り下げた作品として位置づけられる。

作品の立ち位置

Toolにとって『Lateralus』は、単なるハードなロック作品というより、構成や反復、曲順まで含めて緻密に組み上げられたアルバムという印象が強い。メンバーは、Maynard James Keenan、Adam Jones、Danny Carey、Justin Chancellorの4人編成。ベースはPaul D'AmourからJustin Chancellorへ交代した後の体制で、この布陣がそのままバンドの中核になっている。

前作『Ænima』が90年代オルタナティヴ・メタルの代表作として語られることが多いのに対し、『Lateralus』ではプログレッシブ・ロック寄りの組み立てや、演奏の精密さがより前面に出る。同時代のメタル/オルタナティヴの中でも、Rage Against the Machineのような直線的な攻撃性とも、Dream Theater系の技巧主義とも少し違う場所にいる作品だと感じられる。

内容と聴きどころ

全体を通して、単発の派手さよりも、リフの反復、リズムのずれ、音数の整理で引っ張る場面が多い。Danny Careyのドラムは特に存在感が大きく、変則的な拍子の中でも推進力を保っている。Adam Jonesのギターは厚みのある歪みを軸にしつつ、音を詰め込みすぎない。Justin Chancellorのベースは低域を支えるだけでなく、曲の流れそのものを動かしている。

タイトル曲「Lateralus」はこの作品を代表する1曲として扱われることが多い。繰り返しと展開の切り替えがはっきりしていて、Toolらしさがまとまった曲だ。ほかにも「Schism」は広く知られる代表曲で、リズムの分断と再結合を思わせる構成が印象に残る。メロディだけで押すタイプではないが、フレーズの積み重ねで耳に残る作りになっている。

2005年盤について

今回の盤はUSリリースの2005年盤。オリジナルの2001年盤から見れば再発にあたる。レーベルはVolcano (2)のクレジットで、品番は61422-31160-1 LP。アナログ盤として流通している点が特徴で、オリジナル期のCD盤とはメディアの違いがある。

再発盤としては、作品そのものの内容はオリジナルの『Lateralus』をそのまま楽しむものだが、アナログで聴くと低域のまとまりや曲間のつながりの印象が変わることがある。Toolのように曲の構造が細かい作品では、盤の違いが聴感に出やすい部類だ。

時代背景

2001年という時期は、オルタナティヴ・メタルが90年代の勢いを経て、より複雑な構成や重さの表現へ向かっていたころでもある。Toolはその中で、単なるヘヴィネスではなく、演奏の精度と構成の密度で存在感を示した。『Lateralus』はその流れをよく表す作品として見られている。

まとめ

『Lateralus』は、Toolの持つ精密なアンサンブル、長い曲構成、反復の使い方がよく表れたアルバムだ。2001年のオリジナル発表以降も、バンドの代表作として語られ続けている。2005年のUSアナログ盤は、その作品を盤のフォーマットで味わうための一枚として位置づけられる。

トラックリスト

  1. A1 The Grudge
  2. A2 Eon Blue Apocalypse
  3. A3 The Patient
  4. A4 Mantra
  5. B1 Schism
  6. B2 Parabol
  7. B3 Parabola
  8. B4 Disposition
  9. C1 Ticks & Leeches
  10. C2 Lateralus
  11. D1 Reflection
  12. D2 Triad
  13. D3 Faaip De Oiad

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