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Earth, Wind & Fireは、1970年に米シカゴでMaurice Whiteを中心に結成されたアメリカのソウル/ファンク・バンドだ。通算のセールスは世界で9,000万枚以上とされ、2000年にはRock and Roll Hall of Fameのパフォーマー部門に殿堂入りしている。
バンド名は、創設者Maurice Whiteの占星術上の出生図に由来すると伝えられている。いて座の性質として火、季節の要素として土、南半球の見方では風が重なり、四大元素のうち水だけが欠けることから「Earth, Wind & Fire」という名前になった、という説明がある。
Maurice Whiteは10代でシカゴへ移り、Chess Recordsのセッション・ドラマーとしてEtta JamesやBuddy Guyの録音に参加していた経歴を持つ。その後、Ramsey Lewis Trioに在籍した時期にアフリカの民族楽器カリンバを演奏に取り入れるようになり、これが後のEarth, Wind & Fireのサウンドを形づくる要素のひとつになった。
バンドには時期ごとに多くのメンバーが参加しており、Philip Bailey、Verdine White、Larry Dunn、Al McKay、Ralph Johnson、Andrew Woolfolk、Sonny Emory、Johnny Grahamなど、幅広い編成が知られている。固定メンバーだけでなく、作品やツアーごとに人員を変えながら活動してきたグループだ。
Earth, Wind & FireのジャンルはFunk / Soulに分類され、スタイルとしてBoogie、Funk、Soul-Jazzが挙げられている。実際の楽曲では、分厚いホーン・アレンジ、強いリズム・セクション、コーラスの重なりが目立つ。そこにカリンバの音色や、鍵盤を中心にした和声が入ることで、ファンクの推進力とソウルの歌心が同居する形になっている。
初期から中期にかけては、ジャズやR&Bの要素を含む編成で演奏の幅を広げていった。ビートを前に出しながら、ベースとドラムが細かく動く作りも多く、ダンス向けの感触とバンド演奏の密度が両立している。
1970年代後半のライブでは、奇術師Doug Henningが手がけた大掛かりなイリュージョンを取り入れたことで知られる。巨大なピラミッド、花火、メンバーの消失、空中から登場する演出など、当時としてはかなり大規模なステージを展開していた。
音楽そのものだけでなく、ショー全体の設計に力を入れていた点もこのバンドの特徴だ。レコーディング作品とライブの両方で存在感を出してきたグループとして見られている。
Earth, Wind & Fireは、70年代以降のファンク、ソウル、R&Bの流れの中で重要な存在として扱われている。多くのアーティストにサンプリングや引用の対象として使われており、WhoSampledでもその影響の広がりを確認できる。
また、Maurice Whiteは1992年にパーキンソン病と診断され、2016年2月3日に74歳で亡くなった。バンドはその後も活動を続け、長い期間にわたって作品とライブを届けてきた。
公式サイトや各種SNS、音楽データベースでも活動情報をたどれるので、作品ごとの編成や時期ごとのサウンドを見比べるのも面白い。楽曲だけでなく、バンドの作り方そのものに特徴があるグループだ。