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Siouxsie & The Bansheesは、1976年にロンドンで結成されたイギリスのロック・バンドだ。ボーカルのシューシー・スーことSusan Janet Ballionと、ベースのSteven Severinを中心に始まり、パンク以降の流れの中で活動を広げていった。
初期には、1976年9月20日の「100クラブ・パンク・フェスティバル」で、事前に用意した曲を持たずに20分ほどの即興演奏を行ったことが知られている。その後、Kenny Morris(ドラム)とJohn McKay(ギター)を迎えて、バンドとしての形を固めていった。
1978年のシングル「Hong Kong Garden」は全英シングルチャート7位を記録した。続くデビュー・アルバム「The Scream」も批評面で高い評価を受けている。
1980年の「Kaleidoscope」は全英アルバムチャート5位、1981年の「Juju」は7位を記録し、バンドの代表作として語られることが多い。1983年にはビートルズのカバー「Dear Prudence」が全英3位となり、バンド最大のヒットになった。
1988年の「Peepshow」では「Peek-a-Boo」が米ビルボードのモダン・ロック・チャートで1位を獲得している。1991年の「Kiss Them for Me」もアメリカでヒットした。バンドは1996年に解散し、2002年には「The Seven Year Itch」ツアーで一度再結成している。
Siouxsie & The Bansheesはメンバーの入れ替わりが多いバンドでもある。ギターにはMarco Pirroni、Pete Fenton、John McKay、John McGeoch、John Valentine Carruthers、Jon Klein、Knox Chandler、Robert Smith、そしてJohn Beverleyが参加している。ドラムではKenny Morrisのあと、Peter ClarkeことBudgieが長く在籍した。
また、Martin McCarrickは1987年以降にキーボード担当として加わっている。Robert SmithはThe Cureのメンバーとしても知られ、バンド活動のほかSteven SeverinとのThe Gloveでも動いていた。
このバンドは、Goth Rock、New Wave、Art Rock、Post-Punkといった要素をまたぐ存在として扱われることが多い。初期のパンクの勢いを残しながら、ギターの音作りやリズムの組み方、曲の構成で独自の方向へ進んでいった。
特に「Juju」前後の時期は、後のゴシック・ロックに強く関わる作品として知られている。単に暗い雰囲気を出すのではなく、リズムや反復、音の隙間の使い方で印象を作っていくタイプのバンドだ。
Siouxsie & The Bansheesは、後続のアーティストからの言及も多い。Joy DivisionのPeter Hook、The CureのRobert Smith、The SmithsのMorrissey、RadioheadのThom Yorke、Jeff Buckleyなどが影響を公言している。
さらに、LCD Soundsystemによるカバーや、The Weekndによる「Happy House」のサンプリングもあり、ポストパンク以降の世代にも参照され続けている。バンドの活動は1990年代半ばで一区切りついているが、作品の流通と再解釈は今も続いている。
Siouxsie & The Bansheesは、1976年のロンドンのパンク・シーンから出発して、シングル・チャートやアルバム・チャートでも実績を残しながら、Goth RockやPost-Punkの文脈で重要な位置を占めたバンドだ。活動期間は長く、メンバーも変わっていったが、シューシー・スーの歌とSteven Severinのベースを軸にした個性は一貫していた。
作品を追うと、パンクの初期衝動から、より構築的なサウンドへ移っていく流れが見えてくる。ポストパンクやゴシック・ロックを聴くとき、このバンドは外せない存在としてよく名前が挙がる。