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Deep Purpleは、1968年に結成されたイングランド出身のロック・バンドだ。ハードロック、プログレッシブ・ロック、クラシック・ロックの文脈で語られることが多く、Led ZeppelinやBlack Sabbathと並んでヘヴィメタルとモダン・ハードロックの先駆けとして扱われてきた。これまでに世界で1億枚以上のアルバムを売り上げている。
バンドは長い活動歴の中でメンバー交代を何度も重ねてきた。1976年のMark IV解散から1984年のMark II再編までの8年間を除き、60年代末から継続して活動している。2016年にはロックの殿堂入りも果たしている。
Deep Purpleの音楽は、ギター、オルガン、ベース、ドラム、ボーカルが強く前に出る構成が基本だ。Ritchie Blackmoreのギター、Jon Lordのキーボード、Ian Paiceのドラムを軸に、Ian GillanやDavid Coverdale、Glenn Hughesらのボーカルが加わって、時期ごとに音の重心を変えてきた。
ハードロックの代表例として語られることが多い一方で、プログレッシブ・ロック寄りの展開を持つ曲もあり、単純に一つのジャンルに収まらない面がある。バンド自身も、自分たちの音楽を一つの分類に固定できないという考えを持っていた。
Deep Purpleを語るうえで外せないのが「Smoke on the Water」だ。この曲は実話をもとにしている。1971年12月、バンドはアルバム『Machine Head』の録音のためスイス・モントルーに入り、ローリング・ストーンズのモバイル・スタジオを使ってレコーディングする予定だった。
ところが、同じ会場で行われていたフランク・ザッパのコンサート中に観客が撃った発煙筒が火災を引き起こし、モントルー・カジノが全焼した。バンドは録音場所をグランド・ホテルなどに移すことになり、その出来事が歌詞になった。「Smoke on the Water」は『Machine Head』のために最後に録音された曲だったとされている。
同じアルバムには「Highway Star」も収録されていて、こちらも後に代表曲として知られるようになった。
Deep Purpleはライブの音量でも知られている。1972年にロンドンのレインボー・シアターで行った公演では、1万ワットのマーシャル製PAシステムを使い、117デシベルを記録した。この公演では観客3人が気絶したというエピソードがあり、1975年版のギネスブックで「世界一うるさいバンド」として認定された。
この記録は1976年にThe Whoが126デシベルを記録するまで保持された。
Deep Purpleは時期ごとに編成が変わっている。中心にいるのは、長く在籍しているIan Paice、Roger Glover、Ian Gillan、そして時期によって入れ替わったギタリストやキーボーディストだ。
このほかにも、David Coverdale、Glenn Hughes、Tommy Bolin、Joe Satriani、Steve Morse、Don Aireyなど、多くのミュージシャンがバンドの歴史に関わってきた。メンバー交代ごとにボーカルやギターの表情が変わるのが、Deep Purpleの大きな特徴だ。
現在の編成では、Ian Gillan、Simon McBride、Roger Glover、Don Airey、Ian Paiceが中心になっている。公式サイトやSNSも複数あり、長年のファン向けの情報発信を続けている。
Deep Purpleは、ハードロックの基本形を語るときに名前が挙がることが多いバンドだ。重いギターリフ、オルガンの使い方、ライブでの音量、そして実話に基づく「Smoke on the Water」のような曲が、その評価を支えている。