Deep Purple - Live In Japan (1972)
Deep Purple 1972

Deep Purple - Live In Japan (1972)

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Deep Purple『Live In Japan』日本盤(1974年リリース)について

Deep Purpleの『Live In Japan』は、1972年8月の日本公演を収めた2枚組ライヴ盤で、英米圏では『Made in Japan』として広く知られている作品だ。Deep Purpleは1968年結成のイングランドのハードロック・バンドで、Led ZeppelinやBlack Sabbathと並んでハードロック/ヘヴィメタル初期の重要な存在として語られてきた。本作は、そのバンドの勢いがもっとも濃く記録されたライヴ作のひとつであり、Deep Purpleの代表作の中でも特に位置づけがはっきりしている。

日本盤は1974年にワーナー・パイオニアから発売され、帯付き、解説書付き、価格は¥3,800表記。ジャケット裏にも同額が白字で入っており、日本市場向けの仕様が明確だ。レーベルはWarner Bros. Records、カタログ番号はP-5506~7W。オリジナルの1972年リリースから少し時間が経った盤で、日本での正式な流通盤として出た一枚になる。

収録内容と録音の背景

録音は1972年8月15日から17日にかけての大阪フェスティバルホールと東京・日本武道館の公演から行われた。クレジット上も、A1とA2は大阪16日、B1は大阪15日、B2は東京17日、C1とC2は大阪16日、D面は大阪16日となっていて、複数公演からの編集構成になっている。ライヴ盤としては珍しくない作りだが、各曲の熱量が途切れず、会場ごとの空気の差よりも、1972年当時のバンドの推進力が前面に出ている。

収録曲の中心は『Smoke on the Water』『Highway Star』『Child in Time』『Space Truckin’』といった、Deep Purpleを語るうえで外せない曲群。中でも『Smoke on the Water』は、スタジオ盤以上にライヴでの定番曲として存在感が強く、この盤でも観客の反応を含めて楽曲の輪郭がはっきり伝わる。『Child in Time』の長尺展開や、リズム隊の押し出し、Jon Lordのキーボードが前へ出る場面など、スタジオ録音では見えにくいバンドの体力と即興性がそのまま入っている。

この作品の位置づけ

本作は、いわゆるMark II編成の完成度を示す記録として重要だ。Ian Gillan、Ritchie Blackmore、Roger Glover、Jon Lord、Ian Paiceという布陣で、1972年当時のDeep Purpleの音がそのまま封じ込められている。『Machine Head』期の代表曲を中心に、スタジオ盤よりも荒さと速度感が前に出る構成で、ハードロックのライヴ盤としての基準を作った作品のひとつとして扱われてきた。

同時代のロック・ライヴ盤と比べても、演奏の密度はかなり高い。Led Zeppelinがアメリカ南部やブルース由来の重さを広げていた時期、Black Sabbathがより暗い方向へ進んでいた時期に、Deep Purpleはキーボードを含むアンサンブルの強さで別の重厚さを作っていた。その違いが、このライヴ盤ではかなり明瞭に出ている。ギターだけで押し切るのではなく、オルガンとドラムの絡みが音の芯になっている点も特徴的だ。

日本盤ならではの仕様

この日本盤にはパープル帯が付き、オビには¥3,800表記。裏ジャケットにも同じ価格が入っている。さらに日本語ライナー付きで、当時の国内盤らしい丁寧な作りになっている。レーベル表記はWarner Bros. Recordsで、ランアウトにはA面がPORKY、B面がDELTA PORK、C面がPECKOと刻まれており、その他の記号はスタンプ。こうしたマトリクス情報は、盤の個体差を見るうえで手がかりになる。

オリジナルの1972年盤と比べると、この1974年日本盤は発売時期が少し後になるぶん、日本市場向けの編集物としての性格が強い。とはいえ内容自体は、1972年のライヴをそのまま伝える記録であり、作品の核は変わらない。英米圏で『Made in Japan』として知られるこのアルバムが、日本では『Live In Japan』のタイトルで流通した点も、作品の受け取られ方を示す面白い違いだ。

まとめ

『Live In Japan』は、Deep Purpleのライヴ・アクトとしての強さをそのまま残した記録だ。スタジオ盤の代表曲が、会場の反応とともに別の形で立ち上がる。Ian Gillanの歌、Blackmoreのギター、Lordの鍵盤、PaiceとGloverのリズムが一体になって進む感触は、この時期のDeep Purpleならではのもの。ハードロックの定番として扱われ続けてきた理由も、盤を通してかなりはっきり見えてくる。

トラックリスト

  1. A1 Highway Star 6:47
  2. A2 Child In Time 12:19
  3. B1 Smoke On The Water 7:27
  4. B2 The Mule 9:43
  5. C1 Strange Kind Of Woman 9:30
  6. C2 Lazy 10:39
  7. D Space Truckin' 19:50

動画プレイリスト

公開: 2026年9月
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