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Kylie Minogueは、1968年5月28日にオーストラリア・ビクトリア州メルボルンで生まれたシンガー、ソングライター、俳優だ。俳優としてキャリアを始め、オーストラリアのテレビシリーズ「Neighbours」で早くから注目を集め、その後1987年に音楽活動をスタートしている。歌手のDannii Minogueは実妹にあたる。
音楽活動の初期は、PWL(Pete Waterman、Mike Stock、Matt Aitken)と組み、1980年代後半を代表するポップ・アクトのひとりとして存在感を強めた。「I Should Be So Lucky」「The Loco-Motion」「Better the Devil You Know」といった曲がその時期の代表曲として挙げられる。ここでは、ダンスしやすいビートと覚えやすいメロディを前面に出した作りが目立つ。
1990年代から2000年代にかけては、バブルガム・ポップ寄りの初期から、ダンス、エレクトロニック、ディスコの要素へと比重を移していく。ジャンル表記としてはElectronic、Pop、スタイルとしてはDance-pop、Houseが挙がっている。作品ごとに方向を変えながらも、クラブ向けのリズム感とポップな構成は長く保たれている。
1997年の6作目『Impossible Princess』は、実験的な方向性が賛否を呼び、商業的には伸び悩んだとされる。その後、2000年のシングル「Spinning Around」で大きく巻き返した。この曲はディスコ・リバイバルの流れにも乗り、オーストラリアとイギリスで初登場1位を記録している。オーストラリアでは「Confide in Me」以来の首位、イギリスでは10年ぶりの1位となった。
この再浮上をきっかけに、『Fever』や『Aphrodite』へつながる“ブランド・カイリー”の方向性が固まった、という見方がある。
2001年の『Fever』は、以後の代表作としてよく挙げられるアルバムだ。2010年の『Aphrodite』、2018年の『Golden』、2020年の『Disco』、2023年の『Tension』も、キャリアの中で重要な作品として扱われている。特に『Disco』はタイトル通りディスコ色が前面に出ていて、近年のダンス・ポップ路線を確認しやすい一枚だ。
2005年、36歳のときに乳がんと診断され、Showgirlツアーやグラストンベリー出演を中止することになった。その後、治療を経て『Showgirl: The Homecoming Tour』としてツアーを再開し、この復帰は批評家から「勝利」と評された。
さらに、自身の闘病を公にしたことで乳がん検診の予約が増えたとされ、フランスの文化通信大臣が「若い女性に定期検診を促す“キリー効果”」に触れている。音楽活動だけでなく、啓発面でも影響が確認されている点は大きい。2007年には、音楽と啓発活動への貢献が認められてOBE(大英帝国勲章)を受章している。
Kylie Minogueの楽曲は、ポップスのわかりやすさを軸にしながら、時期ごとにダンス、ハウス、エレクトロニック、ディスコの要素を取り込んでいる。特に2000年以降は、クラブ向けのビートとメロディの両立がはっきりしている。視覚面の作り込みも含めて、作品単位で印象を更新してきたアーティストだ。
長いキャリアの中で、流行に合わせて完全に寄り切るのではなく、自分の名前でポップの文脈を保ちながら更新してきた点が特徴として見えてくる。オーストラリア出身のポップ・アイコンとして、現在まで活動を続けている。