Vinyl Record Reviews
Michael Hoenigは、1952年1月4日にハンブルクで生まれたドイツのミュージシャン/作曲家だ。現在はイビサ島に住んでいて、長くロサンゼルスでも活動していた。ジャンルはエレクトロニックで、アンビエントやベルリン・スクールの文脈で語られることが多い。
ソロ作品は数が多いわけではないが、映画音楽やテレビ音楽、さらにゲーム音楽で広く知られている。特に『Baldur's Gate』シリーズの音楽を担当したことで、ゲームファンの間でも名前が残っている。自身の制作会社Metamusic Productionsも持っている。
HoenigはTangerine DreamやKlaus Schulzeとの仕事に先立って、ベルリンの実験音楽シーンで活動していた。ウェブ上の情報では、プログレッシブロック・バンドAgitation Freeの主要メンバーとしても知られている。1971年から1974年まで在籍し、その後2007年以降も再び参加している。
1975年には、体調不良だったメンバーの代役として、Ash Ra Tempelのオーストラリア・ツアーとロンドン公演に短期間参加した記録がある。その後、1977年からソロ録音を始めた。
1978年に発表されたソロ1作目『Departure from the Northern Wasteland』は、Hoenigを語るうえで外せない作品だ。シーケンサーを単なる伴奏ではなく、作曲の中心に置いた作りが評価されている。Philip Glassのミニマル・ミュージックの影響も指摘されていて、初期エレクトロニック・ミュージックの重要作として参照され続けている。
この作品では、反復するフレーズや機械的なリズムの組み立てが前に出ている。ベルリン・スクールの流れを追う人にとっても、かなり重要な一枚として扱われている。
1980年にロサンゼルスへ移住してからは、映画とテレビの分野で活動の幅を広げた。1982年のGodfrey Reggio監督作『Koyaanisqatsi』では、Philip Glassのスコアのもとで音楽監督と追加音楽を担当している。
その後も映画『ジュエル・オブ・ザ・ナイル』(1985)、『9½ Weeks』(1986)、『マーメイド』(1990)などに関わった。テレビでは『Max Headroom』(1987)のテーマ曲を手がけ、『Dark Skies』(1997)ではエミー賞にノミネートされている。
Hoenigは1998年発売のPCゲーム『Baldur's Gate』の音楽でも知られている。映画やテレビの仕事に加えて、ゲーム音楽でも名前が広がった形だ。シリーズのファンにとっては、ここで初めて彼を知った人も多いはずだ。
エレクトロニック作品だけでなく、映像に合わせた音楽でも活動してきたので、同じ作曲家でも場面ごとに役割が変わっている。ソロ作品では電子音楽の実験性が前に出て、映像音楽では作品の要求に合わせた仕事をしている。
Hoenigは現在も自身のプロダクション会社Metamusic Productionsを運営しながら、映像作品への楽曲提供を続けている。ベルリンの実験音楽シーン、ソロの電子音楽、映画・テレビ音楽、ゲーム音楽まで、活動の幅がそのまま経歴になっている人物だ。