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The Moody Bluesは、1964年にイングランド・バーミンガムで結成されたロック・バンド。2018年にはロックの殿堂入りも果たしている。メンバーは時期によって変動があり、初期からの中心人物としてはレイ・トーマス、マイク・ピンダー、グレアム・エッジ、のちに加入したジャスティン・ヘイワード、ジョン・ロッジなどが知られている。
結成当初のラインナップには、デニー・レイン、クリント・ウォーリック、レイ・トーマス、マイク・ピンダー、グレアム・エッジが参加していた。その後、1966年にジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが加入し、バンドのサウンドと楽曲の方向性が大きく変わっていく。キーボード奏者としては、1978年から1991年までパトリック・モラーツも在籍した。
活動の中で特に重要なのが、1967年発表の2作目『Days of Future Passed』。このアルバムは、レコード会社がデラミック・サウンドのデモ用に別の企画を想定していたところから、プロデューサーのトニー・クラークとバンドが内容を組み替え、ロンドン・フェスティバル管弦楽団と共演するオリジナル曲中心のコンセプト作品へと発展した経緯がある。
The Moody Bluesの名前を語るうえで外せないのが、メロトロンの使用だ。マイク・ピンダーが導入したこの鍵盤楽器は、バンドのサウンドにオーケストラ的な響きを与え、『Days of Future Passed』の構成と強く結びついている。
同作は、一日の時間の流れを軸に曲が並ぶ構成で、ロックバンドと管弦楽が組み合わさった形になっている。こうした作りから、後年はシンフォニック・ロックやプログレッシブ・ロックの初期例として扱われることが多い。ジャンル表記はロックだが、実際にはオーケストラ、キーボード、語りを含む編成や楽曲構成が特徴になっている。
『Days of Future Passed』の最後を飾る「Nights in White Satin」は、ジャスティン・ヘイワードによる楽曲で、バンドとオーケストラが本格的に共演する場面でもある。この曲はのちにバンドを代表する楽曲として広く知られるようになった。
ほかにも、アルバム単位で聴くとバンドの特徴がつかみやすい。単発のヒット曲だけでなく、曲順やアルバム全体の流れを重視した作品づくりが目立つため、作品ベースで追う楽しみがある。
The Moody Bluesは、初期のロックにオーケストラ的な要素を持ち込んだバンドとして、プログレッシブ・ロックやシンフォニック・ロックの文脈でよく参照される。特に『Days of Future Passed』の存在は大きく、ロック・アルバムの構成や音色の使い方に影響を与えた作品として扱われている。
2018年のロックの殿堂入りは、こうした活動の積み重ねを裏づける出来事として押さえておきたいところだ。バンドの歴史をたどると、編成の変化、メロトロンの活用、コンセプトアルバムの制作など、当時のロックの枠を広げる要素がいくつも見えてくる。