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Tangle Edge(タングル・エッジ)は、1980年頃にノルウェー北部のナルヴィクで結成されたインストゥルメンタル・ロック・バンドだ。ロナルド・ニゴー(Ronald Nygård)とハッセ・ホリグモエ(Hasse Horrigmoe)を中心に、サイケデリック・ロック、スペース・ロック、プログレッシブ・ロックを融合させた長尺の即興演奏を武器に活動した。2002年からはトム・スタインバーグ(Tom Steinberg)がドラムに加わり、鉄壁のトリオ編成を確立した。
バンドは1980年代初頭に結成され、自主レーベル「Mushroom Productions」やプライベート・スタジオを立ち上げて緻密な録音を重ねた。1989年には、数年にわたるセッションを集大成した1stアルバム『In Search of a New Dawn: The Psychological Perspective of Tangle Edge』を発表。長大なインストゥルメンタル・ジャムとプログレッシブな楽曲構成が、アンダーグラウンドのサイケ/プログレ・マニアの間でカルト的な人気を博した。
その後も精力的な作品発表を続け、1993年には英国のサイケ名門レーベルDelerium Recordsから『Eulogy』をリリース。さらに2006年の『Canto De Sirena』、2014年の『Drop More Anchor』、2016年の『Squint』など、高い完成度を誇るアルバムを発表し続けた。
Tangle Edgeのサウンドは、完全インストゥルメンタルによるスペーシーな即興演奏が最大の魅力だ。ギター、ベース、ドラムの躍動的なアンサンブルに、シタールやブズーキといった民族楽器、そして浮遊感あふれるアナログ・シンセサイザーが巧みに織り交ぜられている。
変拍子や複雑なポリリズムを駆使しながらも、初期ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、ソフト・マシーン、アシュ・ラ・テンペル、さらにはオズリック・テンタクルズにも通じるコズミックなトリップ感を持ち、北欧の雄大な自然を想起させる独自の美学を築き上げた。
Tangle Edgeはノルウェー国内にとどまらず、英国、ロシア、イタリア、デンマーク、スウェーデンなど欧州各国でツアーを行い、ライブ・バンドとしても高い評価を獲得した。
2016年の『Squint』発表後も活動を継続したが、2019年10月に約40年にわたる歴史に終止符を打ち、正式に解散した。北欧プログレッシブ/スペース・ロック史に確固たる足跡を残した孤高のバンドとして、今も世界中で深く愛されている。