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Terry Hallは、1959年3月19日にイングランドのコヴェントリーで生まれ、2022年12月18日に亡くなった英国のシンガー/ソングライターだ。The Specialsのリードシンガーとして広く知られ、その後もFun Boy Three、The Colourfield、Terry, Blair & Anouchka、Vegasなど、複数のグループやプロジェクトで活動を続けた。
最初に名前が広く知られるようになったのは、The Specialsのフロントマンとしてだ。1981年にFun Boy Threeを結成し、1984年にはThe Colourfieldを立ち上げ、1987年まで活動した。その後はTerry, Blair & Anouchkaとして1枚のアルバムを発表し、1990年にはDavid A. Stewartとの共作プロジェクトVegasでも作品を残している。
1990年代にはソロ名義で2枚のアルバムを発表し、2003年にはMushtaqとのコラボレーション作も出している。さらにLightning Seedsとは継続的に関わり、近年はDub Pistolsとの共演もあった。2009年以降は再びThe Specialsでの活動も行っていた。
ジャンルとしてはRockに分類され、スタイルはPop RockやAlternative Rockが中心だ。The Specials時代は、楽曲の勢いや社会状況との結びつきが強く、Terry Hallの歌声もその中で印象を残している。表向きの無表情なイメージと、歌詞や受け答えに見える鋭さの落差も、彼の特徴として語られている。
The Specialsの代表曲として最もよく知られているのが、1981年6月にリリースされた「Ghost Town」だ。Jerry Dammersが前年のブリストルやブリクストンでの暴動を念頭に書いた曲で、リリース直後にロンドン、リヴァプール、マンチェスターなどで新たな暴動が相次いだこともあり、時代を象徴する曲として全英1位を記録した。
Terry Hall自身は、この曲について「前年の暴動について歌っていた。それが偶然にもこのタイミングで流行したのは、奇妙な巡り合わせだった」と振り返っている。曲の内容と当時の社会状況が重なったことで、The Specialsの存在感はさらに大きくなった。
Hallは長くうつ病や双極性障害と向き合っていたことでも知られている。12歳の時にフランスで小児性愛者グループに誘拐された経験があり、この出来事がその後の精神的な健康に長期的な影響を与えたとされている。14歳で学業を離れ、2004年には自殺未遂を経て双極性障害の診断を受けている。
晩年には自分の経験を公に語るようになり、そうした体験が人生を壊してしまわないようにすることの大切さを繰り返し話していた。