Down - Over The Under (2007)
Down 2007

Down - Over The Under (2007)

Rock Stoner Rock Southern Rock

Down『Over The Under』について

Downの『Over The Under』は、2007年に発表された作品で、アメリカ南部の重さを前面に出したロック/メタルの流れの中に置けるアルバムだ。バンドはPhil Anselmo、Pepper Keenan、Kirk Windstein、Rex Brownらを中心とするスーパーグループとして知られ、Pantera、Corrosion of Conformity、Crowbar、Eyehategodといった周辺のバンド群とも深くつながっている。

この盤は2026年にヨーロッパでリリースされたNuclear Blast Records盤で、オリジナルの2007年作を後年に改めて手に取れる形にしたものと見てよさそうだ。レーベルはNuclear Blast Records、カタログ番号はNBR 7607。ヨーロッパ盤らしく、流通面では同地域での再登場という位置づけになる。

作品の位置づけ

Downにとって『Over The Under』は、2006年以降の活動再開後に出た作品として重要な一枚だ。バンドは90年代前半から活動を始め、いったんの活動休止をはさみながら進んできたが、この時期には再びバンドとしてのまとまりを示している。

メンバー構成を見ると、Phil Anselmoの歌、Pepper KeenanとKirk Windsteinのギター、Rex Brownのベースといった顔ぶれが並び、南部メタルの文脈を強く感じさせる。Downは、Pantera由来の硬さと、CrowbarやCorrosion of Conformityに通じる重いリフの感触を同時に持つバンドとして語られることが多い。

サウンドの印象

『Over The Under』は、ストーナーロックとサザンロックの要素が前に出たアルバムとして捉えやすい。リフは引きずるように重く、テンポは急がず、音の隙間に湿った空気が残るタイプの作りだ。ギターは分厚く、リズム隊は鈍い推進力を保ち、Phil Anselmoのボーカルは叫ぶというより、言葉を押し出すような圧を持っている。

同時代の南部寄りヘヴィロックと比べても、Downはよりメタル側の緊張感を残している印象がある。Black Label Societyのようなハードロックの押し出しとは少し違い、Mastodonのような構築性よりは、もっとバンドの呼吸と泥臭さに寄った質感だ。
ただし、ここは聴き手の受け取り方で印象が変わる部分でもある。

代表曲として知られる曲

Downでは「Stone the Crow」や「Bury Me in Smoke」が広く知られているが、『Over The Under』はそれら初期の代表曲で名前を知られた後の時期の作品になる。アルバム単位で聴かれることが多いタイプで、特定の一曲だけが突出して語られるより、全体の流れで重さを味わう性格が強い。

再発盤として見るポイント

2026年盤は、2007年オリジナルの再提示として扱える。再発盤では、オリジナル時代の作品を現在の流通で入手しやすくする意味合いが強い。音源そのものは2007年の作品として聴くのが自然で、盤としてはヨーロッパ市場向けのNuclear Blast Records盤という見方になる。

Downのように、メンバーそれぞれが別のバンドでも存在感を持つグループでは、再発盤が出ることで作品の位置づけを見直しやすい。活動の節目ごとに聴き返されるタイプのアルバムでもある。

まとめ

『Over The Under』は、Downの南部色の強いヘヴィロックを、2007年時点の形でまとめた作品だ。重いリフ、低く沈むグルーヴ、複数の名バンドをまたいできたメンバーの経験値が、そのまま音に出ている一枚。Nuclear Blast Recordsからの2026年ヨーロッパ盤として、当時のアルバムを改めて手に取る入口にもなる。

トラックリスト

  1. A1 Three Suns And One Star 5:43
  2. A2 The Path 4:10
  3. A3 N.O.D. 4:01
  4. B1 I Scream 3:43
  5. B2 On March The Saints 4:11
  6. B3 Never Try 4:54
  7. C1 Mourn 4:43
  8. C2 Beneath The Tides 5:30
  9. C3 His Majesty The Desert 2:27
  10. C4 Pillamyd 5:14
  11. D1 In The Thrall Of It All 6:11
  12. D2 Nothing In Return (Walk Away) 8:54

動画

Share
記事一覧に戻る
toast