Reach - The Promise Of A Life (2021)
Reach『The Promise Of A Life』について
Reachの『The Promise Of A Life』は、2021年にUKでリリースされた作品で、同年のオリジナル盤として登場している。バンドはスウェーデン出身のトリオで、Ludvig Turner(Guitars, Vocals)、Soufian Ma'Aoui(Bass)、Marcus Johansson(Drums)という編成。2012年にMarcus JohanssonとLudvig Turnerを中心に結成され、メロディを強く押し出したハードロック寄りのサウンドで活動してきたグループだ。
バンドの紹介文でも触れられている通り、Reachの音楽はクラシック・ロックを土台にしつつ、印象に残るフックとメロディを前面に出した作りが特徴とされる。Whitesnake、Scorpions、Europe、Gary Mooreといった名前が並ぶのも納得の流れで、80年代ハードロックの語法を現代的に整理したタイプのバンドとして受け取れる。ジャンル表記はRock、スタイルはProg Rockとなっているが、少なくともこのバンドの案内文からは、技巧をひけらかすというより、歌とリフと展開のまとまりで聴かせる方向性が見えてくる。
バンドの成り立ちとこの作品までの流れ
Reachは結成初期から、カバー曲で注目を集めたバンドとして知られる。2013年8月にはAviciiの大ヒット曲「Wake me up」をハードロック化した映像を公開し、これが大きな反響を呼んだという。1年ほどで再生数が100万回を超えたというエピソードは、このバンドが広く認知されるきっかけとして重要だろう。その一方で、2014年初頭には「Black Lady」を発表し、カバーだけでなく自作曲でも勝負できることを示している。
さらに同年12月には、Sun Hill Productionと契約したうえで「You Called My Name」を先行シングルとして発表し、のちのアルバム『Reach Out To Rock』へつなげている。こうした流れを見ると、Reachは知名度獲得のためのカバー、そして楽曲制作力の提示という段階を経て、自分たちのロック像を固めていったバンドといえる。『The Promise Of A Life』は、その延長線上に置かれる作品として見やすい。
サウンドの印象
Reachの持ち味は、バンド紹介にもある通り、強いメロディとフックの明快さにある。ギター主体のリフ、歌の輪郭、コーラスの押し出しがはっきりしていて、80年代型のハードロック/メロディック・ロックの文脈に置くと理解しやすい。Ludvig Turnerがギターとボーカルを兼ねる編成も、演奏と歌の結びつきを強く見せる要素になっている。
また、Ludvig Turnerは2014年にスウェーデンのIdolで上位に残った経歴を持ち、テレビでもメロディアス・ロックの側面を示している。この経歴を踏まえると、Reachの楽曲が単に硬派なロックというより、歌の通りやすさや覚えやすさを重視していることにも納得がいく。演奏の骨格はしっかりしながら、メロディはすぐ耳に残る、そのバランス感がこのバンドの中心にある。
注目曲:「Wake me up」カバーの意味
Reachを語るうえで外せないのが、Avicii「Wake me up」のハードロック・カバーだろう。これはバンド初期の代表的な話題作で、Reachの存在を広く知らせた楽曲として位置づけられる。元曲の知名度が高いぶん、単なる企画物にも見えやすいが、実際にはバンドの演奏力とアレンジ力を見せる材料になっている。
このカバーが注目された背景には、ダンス/ポップ寄りのヒット曲をロックバンドの文法へ置き換えるという分かりやすさがある。Reachの場合、そこで終わらず、自作曲の発表へ進んだ点が重要だ。つまり「Wake me up」は単発の話題ではなく、Reachが何者かを示す入口だったと考えやすい。
注目曲:「Black Lady」と「You Called My Name」
2014年初頭の「Black Lady」は、バンドが作曲面でも評価されるために出した曲として案内されている。ここで示されたのは、カバーで得た注目を自作曲へつなげる姿勢だろう。ハードロックの文脈では、バンドの個性が最も見えやすいのはオリジナル曲なので、この一曲はReachの本筋を示す役割を持っていたはずだ。
続く「You Called My Name」は、Sun Hill Productionとの契約後に出た先行シングルで、のちの『Reach Out To Rock』へ接続する重要曲となっている。バンドの案内文からすると、Reachはこの時点で「カバーで知られる新顔」から、「書けるバンド」へ移行している。その流れの中で見ると、この曲は単独のシングルというより、バンドの立ち位置を更新した一手として捉えやすい。
『The Promise Of A Life』の位置づけ
2021年作の『The Promise Of A Life』は、Reachが積み上げてきたメロディックなハードロック路線を改めて示す作品として見える。レーベルはスウェーデン・ストックホルム拠点のIcons Creating Evil Artで、バンドの北欧的な背景ともつながりがある。UKリリースという点も含め、活動の軸が地域内に閉じず、広いロック市場を意識した展開に見える。
この作品を入口にすると、Reachは「クラシック・ロックの感触」「強い歌メロ」「ギター中心の構成」が一体になったバンドとして把握しやすい。派手な実験性よりも、楽曲の芯をどう通すかに重点がある印象で、80年代ハードロックの手触りを現代の制作環境でまとめたタイプの作品と受け取れる。バンドの経歴を踏まえると、ここには初期の話題性だけでなく、継続して自分たちの形を磨いてきた痕跡がある。
まとめ
『The Promise Of A Life』は、Reachというバンドの基本線を確認しやすい2021年の作品だ。Aviciiカバーで注目を集め、その後は自作曲で存在感を示してきた流れの先にある。Whitesnake、Scorpions、Europe、Gary Mooreといった名前が引き合いに出されるのも、単なるイメージではなく、実際のバンド像を説明するうえでわかりやすい。
メロディを軸にしたロック、北欧シーンらしい整理された演奏、そして歌が前に出る構成。そのあたりがReachの要点として見えてくる作品だ。
トラックリスト
- 1 New Frontier 5:10
- 2 The Law 3:19
- 3 Young Again 3:42
- 4 Satellite 3:52
- 5 Motherland 4:09
- 6 The Seventh Seal 3:00
- 7 Higher Ground 3:33
- 8 Cover my traces 3:29
- 9 The Streets 3:40
- 10 Promise of a life 4:31
動画
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Promise of a Life
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REACH - The Promise of a Life - HQ Audio
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The Seventh Seal
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Satellite
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Cover My traces